今回、招聘されたトッテナムは「スパーズ」の愛称でも知られるプレミアリーグの強豪チーム。かつて横浜FMを率いて2019シーズンのJ1を制覇したアンジェ ポステコグルー監督が就任して迎えた2023-24シーズンは、アグレッシブなサッカーを体現し、5位でフィニッシュした。新シーズンはさらなる躍進が期待されている。
トッテナムはタレント性に目を見張るものがある。キャプテンを務めるのは韓国代表のソン フンミン。2023-24シーズンはリーグ戦17得点10アシストを記録する活躍を見せて名門チームを引っ張った。さらに、技巧やアイディアに優れた司令塔のジェームズ マディソン、2022年のカタールW杯で最優秀ゴールに選ばれるバイシクルショットを決めたことでも著名なリシャルリソン、圧巻の対人対応力を有するマリ代表・イヴ ビスマ、イタリア代表GKグリエルモ ヴィカーリオ、同じくイタリアの注目株・デスティニー ウドジェ、16歳の逸材・マイキー ムーアなど、注目選手がめじろ押しだ。
指揮を執るアンジェ ポステコグルー監督は、横浜FMの指揮官を3年半務め、超攻撃的な“アタッキングフットボール”を根づかせるなど、広く知られた存在。スコットランド・スコティッシュ プレミアシップのセルティックの監督を経てトッテナムの指揮官に就任し、その手腕を発揮している。
「ボス」の愛称で親しまれたアンジェ ポステコグルー監督と横浜FM時代に共闘した選手たちは対戦を心待ちにする。
“凱旋”に扇原 貴宏はリスペクトを込めてこう話した。
「会えるのは楽しみですし、本当に信念が強い人。プロに入って楽しいと思えるサッカーに初めて出会えた。自分のサッカー人生も変えてくれた監督です。自分自身のプレースタイルに自信を持たせてもらった。感謝の気持ちがあります」 プロデビュー時からそのサッカースタイルを学んだGKオビ パウエル オビンナも「プロサッカー選手としてどうあるべきか、ピッチ内外で教えてくれた恩師」と感謝を言葉に。その上で、今回の夢の対決への闘志をのぞかせた。
「チームとして何ができるかはありますけど、個人個人が相手に対してどれだけ通用するのかを示す良い機会です。親善試合かもしれないけど、そこはチャンス。思いっ切りプレーして楽しんでやりたい」 トッテナムに居並ぶタレントはまさに豪華絢爛だが、大迫 勇也や武藤 嘉紀をはじめ、神戸のタレントもJリーグ屈指だ。神戸の吉田 孝行監督は「マリノスのときみたいにSBが中に入って、ニアゾーンを取って、クロスを流し込んで、を徹底している」とアンジェ ポステコグルー監督率いるチームとの対戦をイメージする。ややケガ人に悩まされる状況下だが、J1王者は堂々とプレミアの名門にそのクオリティーをぶつける。
[ 文:小野 慶太 ]


