札幌の今大会前節を振り返ると、2月16日に敵地で鳥栖に3-0で大勝。立ち上がりこそ自陣から配給するパスが簡単に相手に渡ったり、引っかかったこぼれを拾われたりしてピンチを招いたが、14分にセットプレーからジェイが頭で決めると、その後も同様にピンチを招きながらリードしている優位性を生かす。後半は押し込む時間も増え、福森 晃斗、鈴木 武蔵が加点して勝負あり。前年のファイナリストとして幸先の良いスタートを切った。
直近の試合に目を向けると、明治安田J1第8節の神戸戦は2-3で敗戦。リーグ戦再開からの無敗も『6』で止まった。ただし、強力なメンバーをそろえる神戸を相手に、鈴木や福森といった昨季のルヴァンカップでも活躍した主軸を負傷で欠きながら互角に渡り合った戦いぶりは決して悪いものではない。ルーキーの躍動も頼もしく、勢いは感じさせている。
一方、北海道へと乗り込む広島の今大会初戦を思い返すと、敵地で横浜FCに2-0の勝利。一進一退のきっ抗した展開で推移していったものの、25分にドウグラス ヴィエイラが、後半開始早々にはレアンドロ ペレイラが決めて2点を先行。守備に目を向けても、J1復帰後最初の公式戦であり、ホームで意気上がる横浜FCのアグレッシブな攻撃に対して終始冷静に応対。おおよそ危なげない戦いを演じて勝点3を獲得した。
そして広島の直近試合は、J1第8節でまたも横浜FCに2-0で勝利。22分に森島 司が先制点を奪い、37分にはドウグラス ヴィエイラが追加点をゲット。リーグ戦2連敗のあとに名古屋戦が中止になるという流れだったが、それを良い方向へと変える勝利にしたいところだ。
スケジュール面を見ると直近の公式戦から札幌が中2日で広島が中3日。広島がアウェイゲームであることを考えると、コンディションは対等な状況と評せるだろう。
ただし、この8月は気温の高い中でタイトな日程が組まれているため、メンバー選考のマネジメントが重要になる。そしてホームの札幌は前回大会で優勝まであと一歩のところで悔しい思いをしているだけに、今大会に懸ける思いもプレーから感じ取りたいところだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]