昨年度の天皇杯を制してクラブ初タイトルを獲得し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得た神戸。それによってルヴァンカップのグループステージは戦わず、このプライムステージから同じくACL組の横浜FM、FC東京とともに国内3大タイトルの1つを競う大会に参戦することになる。
一方、昨季のルヴァンカップを制した川崎Fは、名古屋、鹿島、清水と難敵がそろったAグループでトップに立ち、プライムステージ進出を決めている。
神戸と川崎Fは1週間前となる8月26日にリーグ戦で対戦。23分に大島 僚太が鮮やかな右足シュートを決めて川崎Fが先制するも、30分に山口 蛍のパスを西 大伍が決め、42分にはダンクレーのクロスをドウグラスが頭で決めた神戸が前半のうちに逆転に成功。ただ、反撃する川崎Fは後半、旗手 怜央がリーグ戦初ゴールを豪快な左足ボレーで決めて引き分けに持ち込んでいる。
その試合から3日後にはそれぞれJ1第13節を戦い、神戸は横浜FMを相手に1-3で迎えた最終盤、藤本 憲明、古橋 亨梧が連続でゴールを決めて引き分けとする、起死回生のドローゲームを演じた。大きな勢いを得てこの準々決勝に挑めることは大きなポジティブ材料になっている。
一方の川崎Fはホームで清水と対戦。8月23日のJ1第12節・名古屋戦で今季リーグ戦初黒星を喫し、続く神戸戦で引き分けた中、再度、上昇気流をつかめるかが焦点だったが、旗手の2戦連続ゴールなどで5-0の圧勝を収めている。負傷離脱していた中村 憲剛が途中出場で復帰し、なおかつゴールも奪う離れ業を披露。リーグ戦を独走する確かな強さをあらためて見せつけている。
酷暑とも形容される気候の下、壮絶な連戦が続いていることもあり、両者ともに試合ごとに大幅なメンバー変更を実施しながら戦っているのも今季の大きな特徴になっている。リーグ前節で神戸は6人の先発メンバーを入れ替えたが、川崎Fも先発8人を替えている。負傷離脱者の状態、選手の疲労度なども含め、どんなメンバー編成で相打つのかも大きな注目を集めることになりそうだ。
昨年度の天皇杯を制した神戸とルヴァンカップ連覇を狙う川崎F。2つのカップ戦王者の持ち味はともにポゼッションとプレッシングを軸とした攻撃的なスタイルだ。この試合から1週間後のJ1第15節で三たび顔を合わせる両雄、一歩も引かないアグレッシブなぶつかり合いに期待したい。
[ 文:小野 慶太 ]
