ホームチームの川崎Fは直近のリーグ戦で2位のC大阪との直接対決を迎えた。37分にオウンゴールで先制するも、ビルドアップを封鎖されてしまうシーンや、前線からのプレスをロングフィードで回避されてセカンドボールを拾われるなど苦しい時間もあった。その中で62分、奥埜 博亮の鮮やかなヘディングシュートで同点に追いつかれる。それでもじれずに戦い、83分に途中出場のレアンドロ ダミアンがCKの流れからファーストタッチでゴールネットを揺らして勝ち越し、1分後には三笘 薫が決めて2点差に。選手層の厚さ、我慢強く戦えることを証明して、3-1の勝利をつかんだ。これでC大阪との勝点差は『14』に開いた。
「選手に言いましたが、決勝戦のつもりで戦おうと。ただ、ここで勝ったからといって優勝が決まったわけではない。こういうビッグゲームを勝って、どんどん強くなっていきたいという思いが僕自身もあります。これから一戦必勝で戦っていくことが大事。次は中3日でルヴァンカップがある。そこに勝たないと意味はないので備えていきたいと思っています」(鬼木 達監督) 常に川崎Fが目指すのは頂点のみ。もちろんルヴァンカップ2連覇を果たすためにも、自分たちの力を最大限に発揮するだけだ。
「一試合一試合決勝戦だと思ってやらないといけない。昨年ルヴァンカップで優勝したときのトーナメントの一発勝負の感じは、リーグ戦とは味わえない興奮だと思っている。あれはリーグ戦とは違ってめちゃくちゃ優勝したときの気持ち良さがすごかった。また、そこに行きたいですし、あの感動を味わいたい」(小林 悠) 一方のFC東京はリーグ前節・湘南戦で大量の主力選手を温存。若手中心のメンバー構成で臨んだ。それでも78分にアダイウトンがゴールを決めて1-0の勝利を挙げている。中2日で迎える川崎F戦に最高の力を注ぐ準備ができたと言えるだろう。
「今日の勝利で大きな力を残りのメンバーに送ることができたと思う。チームに活力が出てくるし、ルヴァンカップも良いコンディションで戦える。リーグ戦も勝利を積み重ねることができた。準決勝に向けて1つになって戦える結果。全力で決勝戦に出られるように戦っていきたいと思います」(長谷川 健太監督) 両者とも思いは同じ。ピッチ上で繰り広げられる熱い戦いを制するのはどちらだ。
[ 文:高澤 真輝 ]


