まず、Bグループの現状をおさらいしたい。
ホームの徳島は連敗スタートだったが、前節・神戸戦で初勝利を挙げて勝点3で2位タイにつけた。対するFC東京は3戦3勝で勝点9を積み上げ、ディフェンディングチャンピオンにふさわしい戦いぶりで順当に進んできている。また、同グループの神戸と大分は徳島同様に勝点3で2位タイ。頭1つ抜けたFC東京以外は同勝点で並ぶ団子状態だ。
徳島が目指すは、クラブ初のグループステージ突破。主にリーグ戦とは異なるメンバーで臨む選択がここまでとられているが、ケガ人復帰などもあって総合力は増してきた。特に前述の神戸戦では、開幕直前に離脱した西谷 和希が復帰して今季初先発を飾り、同じく出遅れていたドゥシャンも今季初出場を果たして存在感を発揮、吹ヶ 徳喜も本格復帰するなど好ゲームを表現できた。また、同試合で河田 篤秀の今季初得点も決まり、新戦力のクリスティアン バトッキオが初出場するなど、競争力も高まってチーム状態としては好材料が多い。そして、4月15日にようやく合流することができたダニエル ポヤトス監督の下で戦術浸透も加速し始めている。
FC東京は、今節でグループステージ突破を手中に収められる可能性もある。第1節・徳島戦(1○0)、前々節・神戸戦(2○0)、前節・大分戦(1○0)と無失点で進んできているあたりに手堅さを感じる。その時々でメンバーの組み合わせは変化しているが、田川 亨介やディエゴ オリヴェイラなどルヴァンカップで結果を残した選手が好調を維持したままリーグ戦の結果にもつなげているのが印象的。大分戦後には「新戦力として若い力も出てきたので、また週末に行われる次のリーグ戦に向けて頑張っていきたい」(長谷川 健太監督)というコメントもあったが、良い循環でリーグ戦もカップ戦も進んでいそうだ。
次に3月3日に開催された、1巡目の直接対決についても触れておこう。
ボール保持率では徳島が上回った。また、シュート数もFC東京の2本に対して徳島が5本と上回った。ただ、結果はFC東京の勝利。「多くの時間でボールを握ることはできましたが、有効な崩しが今日はできませんでした」(甲本 偉嗣ヘッドコーチ)、「彼らはボールを持っていましたが、ほとんどシュートは打たれていません」(長谷川 健太監督)という両指揮官の見解を聞く限り、試合巧者はFC東京だったのだろう。ただ、どちらもパーフェクトな試合というわけではない。あれから約2カ月が経過し、どちらの成長曲線が上回っているか楽しみな一戦だ。
徳島の挑戦が上回るか、FC東京が順当にコマを進めるか。こうご期待。
[ 文:柏原 敏 ]


