Dグループ3位の広島は1勝2分2敗の勝点5で、2位の清水との勝点差は『3』。他会場での結果にも左右されるが、広島にとっては勝利が突破への絶対条件。シビアな条件下での一戦がアウェイという厳しさはあるが、まずは自分たちの勝利に集中して戦う。また、ルヴァンカップDグループ第3節ではホームで仙台に敗れており、その借りを返したいところだろう。
広島は今大会で、ニューヒーロー賞候補であるU-21の選手たちが出番をつかんできた。前節の横浜FM戦では、2種登録選手の棚田 遼が先発して60分間をプレーした。また、最前線では鮎川 峻がここまで4試合に先発し、前節は途中出場。軽やかな動きでゴールに迫る23番は、この試合でも躍動するだろうか。攻守ともにアグレッシブなチームスタイルの中で、若手選手がゴールに向かうパワーを加えられるか注目だ。
ホームの仙台はここまで1勝4敗の勝点3にとどまり、順位は4位。前節は清水に逆転負けを喫し、1試合を残してグループステージ敗退が決まってしまった。しかし、彼らにとって今大会の最後となる今節は、ホームのユアテックスタジアム仙台で開催される。ルヴァンカップではまだホームゲームの勝利がないため、苦しかった大会を白星で締めくくりたいところ。清水戦で次ステージへの道が断たれたあとに、佐々木 匠は「ホームなのでしっかり勝ち、リーグ戦に向けてチームを乗せていきたい」と強い決意を口にした。また、先述のとおり、第3節では広島を加藤 千尋のゴールにより1-0で破り、今季公式戦初勝利を挙げた。その再現ができるかも問われる。
仙台のニューヒーロー賞候補は、仙台ユース出身で2年目のGK小畑 裕馬や、リーグ戦でも複数のポジションをこなし活躍する照山 颯人がいる。また、ルヴァンカップDグループ第1節で途中出場した田中 渉も、ケガから全体練習に復帰して出場を狙う。田中は、本職はボランチながらFWや2列目でもプレーしてきたレフティーで、このルヴァンカップではプロ1年目の2019年に1得点、2020年に2得点した経験を持つ。「結果を残すことで自分の評価も変わってくると思う。そこは意識してやっていきたい」と、出場機会をつかもうとしている。
さまざまな思いが交錯する、グループステージ最終節。その中で、若手選手がそれぞれのチームを前に進める力となることを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


