グループステージで鹿島、福岡、鳥栖と同居した札幌は、3勝2分1敗の勝点11という戦績。アウェイの鹿島戦こそイージーなミスやPK献上などが重なって、0-3と大敗してしまったものの、それ以外の試合では、例えば敵地で鳥栖に5-1で勝利するなど積極的に攻撃を仕掛ける姿勢を見せ、おおよそ危なげなく2位に入ったと言っていい。ターンオーバーを敢行する中で高卒ルーキーの中島 大嘉やJFA・Jリーグ特別指定選手の田中 宏武(立正大)といった若手も思い切って起用したが、彼らも期待に応える活躍を見せていた。
直近の公式戦は5月29日に明治安田J1第17節の柏戦を戦い、2-1で勝利。19分に大卒ルーキーの小柏 剛が先制点を挙げ、一度はPKで追いつかれてしまったものの、40分に岡村 大八のJ1初得点で勝ち越し。後半は柏に押される時間帯もあったが、しっかりはね返して勝点3を獲得している。
一方の横浜FMは、清水、仙台、広島と同居したDグループを4勝2分の勝点14、無敗かつ得失点差+13という見事な成績で首位通過。仙台に敵地で5-2の勝利を収め、グループ2位の清水にも5-1で勝利するなど、その攻撃力を遺憾なく発揮した。
直近の公式戦は5月30日のJ1第17節・清水戦。4分にエウベルが決めて先制すると、41分に一度は同点とされたが、89分にレオ セアラが劇的な決勝ゴールを挙げて勝ち越し。公式戦4戦無敗という良い流れでリーグ戦の中断期間に突入している。
この2チームは昨季もプライムステージで対戦している。日程変更の影響により一発勝負で行われた一戦は、PK戦で横浜FMが勝利。昨季の悔しさを晴らす意味で札幌はモチベーションが高い。
焦点となるのは中盤での攻防か。ここ1、2年の対戦を振り返ると、横浜FMの武器であるパスワークに対して札幌が身上のハイプレスを仕掛け、札幌のプレスが機能すれば速攻につなげて勝利し、プレスを横浜FMが突破すればそのまま押し切るという傾向がある。昨季の対戦はそこで五分五分のバトルとなった結果、PK戦まで進んだというわけだ。
果たして今回はどちらの武器が上回るのか。札幌のハイプレスと横浜FMのパスワーク。まずは最初の90分間の攻防を心待ちにしたい。
[ 文:斉藤 宏則 ]