札幌の直近試合は8月28日の明治安田J1第27節・川崎F戦。その前の名古屋戦を0-2で落としているため、なんとしても連敗は避けたかったが、果敢に攻め込む好パフォーマンスを披露しながらも要所で川崎Fにうまく仕留められてしまい、終わってみれば0-2で敗戦。ホームで2連敗となってしまった。
一方、FC東京は直近のJ1第27節・神戸戦を敵地で迎えた。立ち上がりから積極的に仕掛けてくる相手に対して、森重 真人とジョアン オマリを中心に予測の良い守備で対応し、相手に決定的なシーンを作らせない。そうしてうまく試合を進めながら、終盤にレアンドロの個の力を生かした一発でスコアを動かし、そのまま勝ち切った。現在のFC東京のストロングポイントをしっかり発揮して勝ち切った試合だと評せるだろう。
さて、そんなチーム同士が対戦するこのラウンドだが、1つの参考となるのが直近の対戦だろう。両者は8月14日のJ1第24節で対戦したばかりだ。この試合では開始早々にFC東京のアダイウトンがゴールネットを揺らし、41分に札幌が小柏 剛の得点で同点とするも、その4分後に再びアダイウトンがレアンドロとの連係から追加点を奪う、FC東京の武器が発揮された前半だった。しかし、後半に入ると、札幌も自分たちの特徴を発揮するようになる。まずは49分、福森 晃斗がセンターサークル内から得意の左足でフィードを蹴ると、前線の小柏にピタリ。その折り返しを青木 亮太が押し込んで同点に。そして、64分にも再び福森の高精度なフィードからジェイがコントロールして青木へパス。これを青木が沈め、札幌が逆転勝利を挙げた。
FC東京が武器の1つであるブラジル国籍アタッカーの得点能力を発揮しながらも、札幌も自分たちの武器である福森の左足と前線でのコンビネーションを生かして相手を上回るという、見ごたえのある攻防が繰り広げられた一戦だった。この準々決勝第1戦では、当時不在だった前線のタレントも加わるだろう。
FC東京は、前回対戦時はケガの影響で不在だったディエゴ オリヴェイラが復帰しており、直近のリーグ戦でも先発出場。今回の試合には満を持して登場してきそうである。札幌のほうも複数いた主力の負傷者が徐々に復帰をしており、チャナティップも先日の川崎F戦からスタメンに復帰している。
この試合でも、両チームの良さが存分に発揮された熱い好ゲームに期待したい。
[ 文:斉藤 宏則 ]