試合2日前にコーチから昇格する形で指揮官に就任したC大阪の小菊 昭雄新監督にとって、リーグ前節は初陣でもあった。準備期間はわずか2日間と急ごしらえで臨んだ一戦だったが、攻守に組織立ったサッカーを披露。球際に厳しく寄せる守備も印象的で、J1第26節・湘南戦で5失点したチームを立て直すことに成功した。G大阪は1-3で敗れたJ1第26節・横浜FC戦に続く敗戦で、直近のリーグ戦では3試合勝ちなし。若干の停滞を余儀なくされている。もっとも、G大阪にとってはリーグ前節が公式戦15連戦の13試合目。試合ごとに選手を入れ替えるなど工夫も凝らしてきた松波 正信監督だが、疲労もピークに達しているだろう。
そうした中で迎える“大阪ダービー”3連戦の2戦目は、JリーグYBCルヴァンカップの準々決勝・第1戦。C大阪のホーム・ヨドコウ桜スタジアムでの一戦となる。この試合のポイントは、両チームがどのようなメンバーで挑むかという点。G大阪は大型連戦のラスト2試合であり、C大阪も公式戦13連戦の6試合目。蓄積された疲労も考えると、互いに直近のリーグ戦から大きく先発を替えることも予想される。C大阪は、リーグ前節で途中出場した西川 潤や喜田 陽をスタートから使ってくる可能性もある。
2戦トータルでの勝ち上がりを考えると、ホームで第1戦を迎えるC大阪としては勝利することがベストだが、相手にアウェイゴールを与えないことも重要。リーグ前節で見せた、前線からのプレスに後ろが連動する組織的守備を発揮したい。その上で、西川や中島 元彦らフレッシュな若手の攻撃陣に期待が集まる。リーグ戦の借りを返したいG大阪としては、ホームで迎える第2戦に良い形でつなげるためにもアウェイゴールを奪い、引き分け以上で終えることが望まれる。パトリックや宇佐美 貴史など、リーグ前節で途中出場して攻撃を活性化させた選手が頭から出てくる可能性もあるだろう。
ルヴァンカップでの両者の激突は、C大阪が初タイトルを勝ち取った2017年の準決勝以来。C大阪が再びタイトル獲得へ向けて勢いをつけるのか、それともG大阪が当時の借りを返すのか。史上初となる“大阪ダービー”3連戦、第2ラウンドの火ぶたが間もなく切られる。
[ 文:小田 尚史 ]


