最後にルヴァンカップを戦った2年間(2018、19年)は、2年連続でプレーオフステージ敗退。リーグカップで二度の優勝経験のあるクラブが久しぶりの舞台でどんな歩みを見せてくれるか。まずは初戦となる今節の戦いぶりに期待したい。
先週の水曜日に開催されるはずだったDグループ第1節は、対戦相手のFC東京が新型コロナウイルスに集団感染したことで急きょ延期に。今週のミッドウィークに開催される第2節が初陣となる。
ここまでのリーグ戦は1分1敗。開幕戦は土壇場でドローに持ち込んだものの、ルヴァンカップで同グループでもある福岡のインテンシティーに苦しみ、試合内容では多くの時間苦しめられた。また明治安田J1第2節の“静岡ダービー”では、自分たちが理想とするゲーム運びを前半は見せることができていたが、清水が攻勢を強めた後半にカウンターから勝ち越しを許し、さらには2人の退場者を出すトラブルにも見舞われて反撃に転じられないまま、シーズン初黒星。試合を追うごとに伊藤 彰監督が掲げるスタイルは進歩を見せているものの、結果をつかみ切れないジレンマに直面している。
その中で迎える今節は、リーグ戦へはずみをつけていくためにも「まずは1つ勝つことが重要」と伊藤監督も結果の重要性を強調。ただ、リーグ戦の間に組み込まれていることを踏まえると、湘南戦は若手にチャンスが巡ってくるだろう。さらに週末に控えるJ1第3節の京都戦は、清水戦で退場した山本 義道を起用できない。少なくともリーグ戦の直近2試合から最終ラインの変更は余儀なくされる中で、伊藤監督は「ルヴァンを見て判断したい。良いプレーをしたらチャンスを与えるべき。それが良い競争だと思うので、ひいき目でいろんなことを見ないように誰が京都戦に選ばれるべき選手なのかは冷静に見ていきたい」と若手の奮起に期待を寄せる。湘南戦での出場が期待される森岡 陸や袴田 裕太郎ら若手には、アピールを期待したい。
対する湘南は、先週のルヴァンカップ初戦で白星発進。福岡と対戦したDグループ第1節は、試合を通して主導権を握り、前半のうちに山田 直輝と杉岡 大暉の得点でリードを広げて優位に運ぶと、後半に1点差へと詰め寄られたものの、最後は大橋 祐紀の得点で3-1の快勝。まだ始まったばかりではあるものの、グループ首位に立っている。
ただ、対照的にリーグ戦では、磐田と同じく1分1敗。ルヴァンカップでの勢いを生かしたかったJ1第2節は、前半は鳥栖に主導権を握られてリードを許して苦しみ、反対に後半はうまく軌道修正できたことも影響し、町野 修斗が結果を残してドローに終わっている。
お互いに欲しいのは、リーグ戦初白星であることは間違いないが、そのためにも今節の結果は大きな意味を持つ。公式戦初白星を目指す磐田とルヴァンカップでの連勝を目指す湘南がぶつかる第2節。この一戦を良い形で週末につなげるのは果たしてどちらか。
[ 文:森 亮太 ]
