多くの選手が入れ替わる激動のオフシーズンを過ごしたFC大阪は、大嶽 直人新監督の下でJ3・2年目をスタート。『絶対』をスローガンに掲げ、勝つことにこだわり、絶対にあきらめない心を持ち続けることを誓ってJ2昇格へ走り出した。
その滑り出しは順調で、長野との明治安田J3開幕戦は2-1、第2節・YS横浜戦は2-0で勝利。第3節・金沢戦は秋山 拓也の得点で先制すると、田中 直基、齊藤 隆成、途中出場の島田 拓海が続き、最後は2つのオウンゴールもあって大量6得点での勝利を収めた。
チーム状態は絶好調で、ほかにもストライカーの武 颯、攻守の要となる下澤 悠太など戦力は充実。Jリーグデビューを果たした大卒ルーキーの西村 真祈、林田 魁斗、19歳のGK姜 成國といった若いパワーも爆発のときをいまかいまかと待っている。
いわき戦では、いつもどおりの力を発揮できるかがポイントとなるだろう。チームの特徴であるスピード感のある攻撃と堅いディフェンスを披露するほか、得意のセットプレーからもチャンスをうかがいたい。
対するいわきは昨季、フィジカルを生かした力強いサッカーで鮮烈なJ2デビューを果たしたものの、最終的には18位でシーズンを終了。今季は昨季途中に“再就任”した田村 雄三監督の下、『UNLEASH 本能を解き放つ』をチームスローガンに、勝点54以上を目指してスタートを切った。
陣容を見てみると、今オフで多くの主力がチームを去ったが、照山 颯人、生駒 仁、ブワニカ 啓太など、各ポジションに的確な補強を実行。さらには西川 潤や大迫 塁といった華やかな個の力を持つ選手も加わった。自慢のフィジカルに新戦力の個性を融合させ、好結果が期待されている。
水戸とのJ2開幕戦はアウェイで0-1、ホーム開幕戦となった岡山との第2節は1-1。未勝利スタートとなったが、岡山戦は終了間際に谷村 海那が執念のゴールを挙げ、土壇場で勝点1を手繰り寄せた。
続く第3節・鹿児島戦では、勝利への強い執念を感じさせるゲームを展開し、3-1の快勝。90分を通して強度が落ちないいわきの強さに復活の兆しが見えている。
FC大阪といわき、ともに力強いサッカーを特徴とするチームの対決だ。2020、21年にはJFLで三度対戦し、2勝1分といわきに軍配が上がっている。
あれから2年と数カ月。勝利を手にして、1つ歩を進めるのは果たしてどちらか。
[ 文:上田 朋美 ]

