山形は3年連続五度目のプレーオフ進出となるが、これまではすべて相手のホームか、中立地での開催だった。そのため、ホームでプレーオフを戦えるのは初となる。リーグ前半戦は勝ち切れない試合が続き、2ケタ順位で折り返したが、シーズン途中に加入したディサロ 燦シルヴァーノ、土居 聖真が期待どおりの活躍を見せたことで勝星を重ね、夏の中断期間が明けてからは12勝1分1敗と大ブレイク。早い時間に先制し、粘り強い守備と交代選手の活躍を含めて、巧みにゲームをコントロールしながら戦ってきた。目の前の一戦に全力を注ぐスタイルをこの試合でも貫けるか。
岡山はJ2最終節・鹿児島戦を0-0で引き分け、5位に順位を下げることになったが、それまでは3連勝。2位で自動昇格を果たした横浜FCとの第36節は、4-2で勝利している。引き分け数が『14』あったように勝ち切れない試合は多かったが、シーズンを通して連敗はゼロ。また、リーグ2位の失点の少なさを誇っており、中断期間明けの14試合で前半に失点を喫したのはわずかに2試合。圧力の強いハイプレスと自陣での手堅さできっ抗した展開に持ち込み、セットプレーを含めたひと刺しで2022シーズン以来のプレーオフ出場をつかみ取った。今週に入り、ケガの治療とリハビリのためにブラジルに帰国していたグレイソンが再来日したことは、チームの士気にプラスの影響を与えそうだ(※選手登録抹消中のため、出場不可)。
両者の今季の対戦成績は2引き分け。山形のホームで行われた第13節は2-2、岡山のホームで開催された第25節は1-1。どちらも0-0で迎えた後半にスコアが動いたが、ともに岡山がリードし、山形が追いつく展開だった。
ビルドアップをベースに、相手の立ち位置や出方を見ながら柔軟に対応する山形と、連動したハイプレスでボールを奪ってからシンプルに前線へ預ける岡山が、師走の山形で激突。決勝に進むのは果たしてどちらだ。
[ 文:佐藤 円 ]
