相まみえるのは昨季の明治安田J1王者・川崎Fと昨年度の天皇杯王者・浦和。どちらも今季、リーグ優勝を目指し、AFCチャンピオンズリーグにも出場する日本を代表するクラブだ。
両チームとも、鬼木 達監督、リカルド ロドリゲス監督体制が継続。ただ、よりレベルアップするために積極的に補強も敢行している。
川崎Fは札幌からチャナティップ、横浜FCから瀬古 樹という実績十分の即戦力に加え、昨年度の関東大学リーグ1部のMVPである佐々木 旭、年代別代表の常連だった松井 蓮之らルーキーが加入。旗手 怜央はセルティックに籍を移したが、実力者が続々と集まった。
浦和も積極的に補強している。まだ来日は果たせていないが、欧州で実績十分のダヴィド モーベルグというアタッカーが加入。さらに鹿島から犬飼 智也、横浜FCから松尾 佑介、徳島から岩尾 憲、大宮から馬渡 和彰、水戸から松崎 快といった、J1やJ2で実力を誇示してきた選手たちや、流通経済大の宮本 優太、安居 海渡らのルーキーを含む13名が新たに浦和の門を叩いている。
そうした新加入選手がどうチームに組み込まれているのか。どちらも新チームのお披露目であり、新たなユニフォームに身を包んだ選手たちが約2カ月ぶりにファン・サポーターの前に姿を見せることになる。緑のピッチ上に映える、きらびやかなそれぞれの選手たちが、観衆の大きな期待の中でプレーする。
昨季の公式戦での対戦を振り返ると、リーグ戦では川崎Fが1勝1分で勝ち越し。しかし、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝では第1戦、第2戦ともに引き分けで、アウェイゴール差によって浦和が劇的に勝ち上がりを決めた。「借りを返さないといけないですよね」。川崎Fの副将・脇坂 泰斗はリベンジに燃えている。
また、主将の谷口 彰悟は王者としての気概を口にした。
「浦和も力があるチームだし、これからもリーグ内で争っていくチーム。そういうチームを上回りたいし、良いゲームをしたい。1試合目ではあるけれど、『フロンターレはやはり強いな』と周りのチーム、選手にそういう思いを抱かせられるようなゲームをしたい」 対する浦和も、このまま川崎Fの後塵を拝しているわけにはいかないだろう。日本代表の酒井 宏樹をはじめとして実力者はそろっているが、ここ5年で四度のリーグ制覇を果たしている川崎Fと比べれば、近年はなかなか成果を上げられていない。その状況を打破してJリーグの頂点に立つためにも、クラブは『3年計画』を掲げてきた。今年はその3年目。この一戦で、川崎Fに対しても“やれる”という姿を見せたいはず。
2つの王者が交わる注目の一戦。全力でぶつかり合う好ゲームが見られそうだ。
[ 文:田中 直希 ]

