明治安田生命Ｊ２リーグは、10日、11日に第4節の11試合が開催される。
開幕3連勝を達成したのは大宮と長崎の2チーム。得失点差で首位に立つ大宮は、今節はホームに東京Ｖを迎える。再開後の2試合はともに完封勝利と堅守が際立つ。今節もこの守備力がカギを握りそうだ。対する東京Ｖは、ここまで未勝利で19位に沈む。支配率では勝るだけに、決定力がテーマと言えそうだ。
長崎はホームに好調の愛媛を迎える。前節、途中出場から2ゴールを挙げて逆転勝利の立役者となった富樫 敬真が注目選手となる。愛媛は2連勝で3位に浮上。再開後の2試合で7得点と攻撃陣が好調だ。2試合連続ゴール中の西岡 大志が再び大仕事をやってのけるか。
愛媛と並んで3位の千葉は、ホームで栃木と対戦。前節は新加入組の活躍で水戸に3-0と快勝を収めた。課題の攻撃が機能し始めており、勢いを加速させていきそうだ。一方の栃木は、ここまで勝利がない。それでも前節は今季初ゴールを奪い、東京Ｖとドロー。初の勝点を手にしている。初スタメンで結果を出した榊 翔太にかかる期待は大きい。
岡山vs北九州は、他試合に先駆けて金曜日に開催される。ホームの岡山は2試合連続ドローと、勝ち切れない戦いが続く。それでも前節は、退場者を出しながらも磐田相手に引き分けた。その粘り強い戦いを今節も継続したいところ。北九州は前節、琉球を撃破し、Ｊ２復帰後初勝利を挙げた。4ゴールを奪った攻撃に勢いが生まれており、今節も果敢な戦いを演じるはずだ。
磐田はホームに山口を迎える。前節は数的優位を生かせずに、岡山とドロー。再開後は勝利を挙げられていない。支配率は高まっているが、崩しの場面の精度を向上できるかが、カギを握りそうだ。山口は愛媛に敗れ、今季初黒星を喫した。隙を見せた後半の戦いに修正が求められるだろう。
甲府はホームで金沢と対戦。前節は松本と引き分け、これで3試合連続ドローとなった。終盤に追いつかれただけに、リード時の試合運びがポイントとなるだろう。金沢は前節、新潟に5-3と快勝。2試合無得点だった攻撃が一気に爆発した。2ゴールを奪ったルカオが今節も重要な役割を担いそうだ。
新潟はホームに松本を迎える。3試合で9得点を記録する一方で失点は8。攻撃スタイルを標榜するなか、攻守のバランスも今後は求められてくるだろう。松本は2試合連続引き分け中。手堅い戦いを演じるが、攻撃面の迫力を欠く。いかに得点を奪っていくかがテーマとなりそうだ。
京都はホームで福岡と対戦。前節は徳島と1-1で引き分けた。途中出場で結果を出した野田 隆之介にかかる期待は大きい。福岡は前節、長崎に逆転負けを喫した。突如崩れた終盤の戦い方に修正が求められるだろう。
琉球は徳島をホームに迎える。前節は北九州に完敗。4失点を喫した守備をいかに立て直せるか。徳島は前節、京都と引き分けた。再開後はまだ勝ちがないだけに、目に見える結果が欲しいところ。新たなエースとして期待される垣田 裕暉の出来がポイントとなりそうだ。
山形はホームで水戸と対戦。前節は町田とスコアレスドローに終わった。3試合でわずか1得点と元気のない攻撃陣が意地を見せられるか。水戸は前節、千葉に0-3と完敗。ボールを支配しながらも相手の堅守を崩せなかった。局面を打開する個の力が必要となってくるかもしれない。
群馬vs町田は、ともに今季初勝利をかけた戦いとなる。群馬は開幕3連敗。早くもＪ２の洗礼を浴びている。3試合で1得点・8失点と攻守両面に課題を抱えるなか、奥野 僚右監督はいかに立て直しを図るのか。その手腕に注目が集まる。対する町田は3試合連続ドロー。うち2試合がスコアレスドローと、手堅さが際立つ一方で、積極性を欠く印象だ。果敢な姿勢を打ち出し、今季初勝利をつかめるか。
■各試合の見どころをチェック
岡山vs北九州
甲府vs金沢
新潟vs松本
京都vs福岡
琉球vs徳島
山形vs水戸
群馬vs町田
大宮vs東京Ｖ
千葉vs栃木
磐田vs山口
長崎vs愛媛
