明治安田生Ｊ２リーグは、5日、6日に第17節が開催。前節から中2日、3日で行われる一戦だけに、チームの総合力が問われてきそうだ。
首位の長崎は金沢の本拠地に乗り込む。前節は新潟相手に勝ち切れず、連勝が3でストップした。2点を先行しながらも追いつかれただけに、リード時の戦い方がポイントとなりそうだ。金沢は2連勝と調子を上げている。好調を維持する杉浦 恭平と加藤 陸次樹の2トップが、安定感を誇る長崎の守備陣に挑む。
北九州はホームに甲府を迎える。前節は栃木と引き分け、10連勝はならなかった。それでも2点のビハインドを追いついたように、簡単には負けないチームの印象を強くした。失点が増えているのは気がかりながら、持ち前のアグレッシブなスタイルを示し、再び勢いに乗っていけるか。一方の甲府は前節、群馬に競り勝ち、5位に浮上。久しぶりに無失点に抑えたのは好材料で、今節も安定した対応で北九州の攻撃を封じたい。
3位の徳島は、ホームで群馬と対戦。前節は水戸に競り負け、8試合ぶりの黒星を喫した。早い時間帯の失点でリズムを崩しただけに、試合の入り方に注意を払いたい。群馬は前節、甲府に競り負けた。不発に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。
新潟vs磐田は今節の注目カードとなる。新潟は4戦負けなしで4位につける。前節は首位の長崎相手に引き分けに持ち込んだ。移籍後初ゴールを決めた鄭 大世が、今節も爆発するか。一方の磐田も、前節は東京Ｖとドロー。4戦負けなしながら、勝ち切れない試合も目立つ。いかにリードを守り切るかが、テーマとなりそうだ。
その磐田と引き分けた東京Ｖは、ホームに愛媛を迎える。好調を維持する小池 純輝の出来が、勝敗を左右するポイントとなるだろう。愛媛は前節、町田に惜敗。こちらは今季初ゴールを決めた山瀬 功治が注目選手となる。
3連勝で9位に浮上した町田は、ホームで琉球と対戦。得点力の向上が、好転の要因だろう。移籍後初ゴールを決めた安藤 瑞季が、今節も大仕事をやってのけるか。琉球は3連敗で18位に沈む。阿部 拓馬の奮闘は光るが、失点が増えている守備組織の改善が求められるだろう。
大宮はホームで岡山と対戦。前節は京都に競り勝ち、連敗を4で食い止めた。7試合ぶりに無失点に抑えた守備陣が奮闘。今節も安定した守備からリズムをつかんでいきたい。岡山も松本に競り勝ち、連敗を止めている。こちらも完封勝利と、粘り強い守備を実現している。課題の得点力不足をいかに解消していくのか。前節、決勝ゴールの上門 知樹に期待がかかる。
山形は6戦負けなしと安定した戦いを続ける。今節はアウェイで松本と対戦。6試合で3失点と堅い守りは光る一方、前節無得点に終わった攻撃陣の奮起が求められる。松本は4戦勝利がなく、現在は2連敗中。課題の守備面に改善の兆しが見えるなか、阪野 豊史、セルジーニョら攻撃陣の爆発が待たれるところだ。
京都vs千葉は、苦戦が続くチーム同士の対戦に。京都は6試合勝利がなく、現在は2連敗中。2試合連続完封負けを喫するなか、警戒されるピーター ウタカに代わる得点パターンを生み出したい。千葉は4試合勝利がない。こちらは4試合で9失点を喫する守備が課題に。尹 晶煥監督が求める強度の高い守備を取り戻すことが復調のポイントとなる。
水戸はホームで栃木と対戦。前節は徳島に競り勝ち、調子を上げている。攻撃を牽引する山口 一真の出来が、今節もカギを握りそうだ。一方の栃木も状態は悪くない。前節は勝ち切れなかったが、北九州の連勝をストップ。持ち前の堅守を軸に、さらなる浮上を狙う。
最下位に沈む山口は、アウェイで福岡と対戦。前節は山形と引き分け、連敗を3で食い止めた。課題の守備が無失点に抑えたのは好材料で、今節も粘り強い対応を実現したい。福岡は前節、千葉と2-2で引き分けた。途中からピッチに立ち、終了間際に同点弾を決めたフアンマ デルガドの起用法がカギを握りそうだ。
■各試合の見どころをチェック
東京Ｖvs愛媛
松本vs山形
新潟vs磐田
京都vs千葉
大宮vs岡山
金沢vs長崎
徳島vs群馬
福岡vs山口
北九州vs甲府
水戸vs栃木
町田vs琉球
