再浮上の徳島は、遠藤加入後、無敗の磐田との大一番。無敗記録が止まった福岡は、リーグ最多得点を誇る水戸と激突【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第31節】

明治安田生命Ｊ２リーグは4日に第31節の11試合が開催される。 

首位に再浮上した徳島は、調子を上げてきた磐田と激突。優勝争いの行方を占ううえでも重要な一戦となるだろう。

徳島は前節、2点のビハインドを跳ね返し、群馬に勝利を収めた。終了間際に決勝弾を奪った河田 篤秀が今節も重要な役割を担うだろう。対する磐田は福岡を撃破し、6試合負けなしとした。遠藤 保仁を中心とした攻撃で、2試合連続の首位撃破を狙う。

福岡は無敗記録が15試合でストップし、2位に転落。今節は水戸の本拠地に乗り込む。磐田相手に2失点した守備の修正が、再浮上のカギとなるだろう。一方の水戸は前節、長崎に敗れ連勝はならなかった。リーグ最多得点を誇る攻撃陣が、リーグ最少失点の福岡の堅守をいかに崩していくのかが、この試合の焦点となるだろう。

長崎はホームに町田を迎える。前節は水戸に快勝を収め、勢いに乗る。加入後すぐに結果を出したエジガル ジュニオのパフォーマンスに注目が集まる。町田は4戦未勝利と苦戦が続く。先手を取られる試合が目立つだけに、とりわけ立ち上がりに注意を払いたい。

北九州は前節、金沢を下し、10試合ぶりに勝利を手にした。2ゴールを奪ったディサロ 燦シルヴァーノに今節も大きな期待がかかる。対戦相手の大宮は7戦未勝利で16位に沈む。前節も琉球に0-3と完敗。故障者続出の苦しい状況のなか、青木 亮太ら新加入選手が救世主となれるか。

新潟は山形の本拠地に乗り込む。4試合負けなしながら、ここ3試合はいずれも勝ち切れていない。それでも前節は、常に先手を取られながらもその都度追いつき、東京Ｖ戦と引き分けた。その粘り強い戦いぶりを今節も示せるか。山形は京都に完敗を喫し、6試合ぶりの黒星となった。3点を許した守備の修正が、重要テーマとなる。

甲府はホームに琉球を迎える。前節は栃木と引き分け、連勝はならず。守備の安定は備わるだけに、泉澤 仁、ドゥドゥら攻撃陣の奮起が求められるだろう。琉球は前節、大宮に3-0と快勝。2ゴールを奪った阿部 拓馬に今節も大きな期待が寄せられる。

京都はホームで岡山と対戦。前節は山形に3ゴールを奪って快勝を収めた。開幕から結果を出し続けるピーター ウタカが今節も攻撃を牽引するはずだ。対する岡山は7戦負けなしと好調を維持。前節は千葉に逆転勝利を収め勢いに乗る。復活のゴールを決めたイ ヨンジェが、今節も爆発するか。

東京Ｖは4戦未勝利と、調子が上がってこない。今節はホームに金沢を迎える。前節、プロ初ゴールを決めた18歳の藤田 譲瑠チマに注目が集まる。金沢も4試合勝利がなく、前節は北九州に完敗を喫した。4点を奪われた守備の修正もさることながら、4試合でわずか1得点の攻撃面にテコ入れを図りたい。

松本はホームで栃木と対戦。攻守両面で安定感が生まれ、2連勝と調子を上げている。ここ5試合で3得点の阪野 豊史の出来が、今節も勝敗を左右するポイントとなるだろう。栃木も4試合負けがなく、状態は悪くない。4試合でわずか1失点の堅守を軸に、今節も手堅い戦いを演じそうだ。

山口vs群馬は下位に沈むチーム同士の対戦に。21位の山口は、3連敗と苦しんでいる。3試合で9失点の守備をいかに立て直せるか。20位の群馬も2連敗。それでも前節は、徳島相手に一時は2点のリードを奪うなど、互角以上に渡り合った。大前 元紀が調子を上げてきたのも好材料で、このエースが好転のカギを握るだろう。

最下位に沈む愛媛は、アウェイで千葉と対戦。前節は町田に競り勝ち、連敗を5で食い止めた。光明を見出したなか、今季二度目の連勝を成し遂げ、最下位からの脱却を実現したい。一方の千葉は前節、岡山に逆転負けを喫し、2連敗となった。終盤の2失点で敗れただけに、リード時の試合運びがテーマとなりそうだ。

■各試合の見どころをチェック
東京Ｖvs金沢
山形vs新潟
水戸vs福岡
千葉vs愛媛
甲府vs琉球
松本vs栃木
京都vs岡山
山口vs群馬
徳島vs磐田
北九州vs大宮
長崎vs町田