韓国は浦項の地で“長谷部フロンターレ”の幕は開けた。2025シーズンの初戦であり、昨年の9月にスタートしたAFCチャンピオンズリーグエリートのリーグステージ第7節である浦項(韓国)戦の先発メンバーは、若き守備の要である
高井 幸大やキャプテンの
脇坂 泰斗、エースの
山田 新といった昨季のレギュラー陣を中心に、ゴールマウスは
山口 瑠伊が守り、右のワイドには新加入の
伊藤 達哉が入った。
両チームにとって今季の公式戦初戦ということもあり、予想どおりゲームの動きがゆっくりの立ち上がりとなった。その中、ボールポゼッションの割合は浦項に譲った川崎Fであったが、それが守備に回る展開につながったかといえばそうではなく、浦項陣地でボールが動く時間が多く、縦に入ってくるボールにはチーム全体で集中しながら対応していった。
段々と川崎Fもボールを動かせるようになっていき、19分にはこの日最初のチャンスを作り出す。CB
丸山 祐市のフィードに
マルシーニョが抜け出し、エリア内で相手DFの股を抜いてからクロスを入れる。これは飛び込んだ
山田 新に惜しくも合わなかったが、ゴールに迫るシーンを作り出した。
そして、36分には
脇坂 泰斗のロングフィードから
マルシーニョが抜け出し、両チーム通じてこの日最初のシュートを放つと、38分には待望の先制点が生まれる。右SBの
佐々木 旭が中央に持ち運んだところから
山本 悠樹、
山田 新とつなぎ、右サイドの
伊藤 達哉へと展開する。ゴール前をよく見て
伊藤 達哉が上げたクロスを、
山田 新がドンピシャのタイミングで頭で合わせる。得点が決まった瞬間、ベンチでは長谷部 茂利監督が大きくガッツポーズし、スタッフ陣と喜び合った。
さらに前半終了間際には浦項のCBジョナサン アスプロポタミティスが2枚目の警告を受けて退場。川崎Fは1点のリードと数的優位の状態で前半を折り返すことに成功した。
後半はイエローカードをもらっている
橘田 健人に代えて
河原 創を投入してスタートする。ホームで負けられない浦項がリスクを冒して前に出てきて、攻め込まれる時間帯もあったが、新指揮官の下、プレシーズンで積み上げてきた守備は簡単に崩れず。無失点でしのいでいると、71分に貴重な追加点が生まれる。
右サイドで
佐々木 旭が奪い返したボールをエリア内の
山田 新に預け、その落としを
脇坂 泰斗が迷いなく蹴り込んだ。さらに74分には3点目も生まれる。カウンターの2次攻撃から
山本 悠樹のクロスに合わせたのは、
山本 悠樹とボランチを組む
河原 創。うまく右足で流し込んだ。そして、88分には途中出場の
エリソンも決めて4-0。終わってみれば危なげのない快勝で日本勢が勝てていなかった難所をあっさりと攻略し、最高の形で“新生・川崎F”の2025シーズンは幕を明けた。
[ 文:須賀 大輔 ]