相模原の挑戦はここで終了。PK戦の末、神戸が勝ち進む
ヴィッセル神戸
--勝利おめでとうございます。まずはゴールシーンを振り返って。良い形で右サイドからクロスが上がってきそうなシーンだったので、僕としてはCBの背中に入って駆け引きを終わらせて、ニアでヘディングしようというイメージはできていました。あとはボール次第かなとは思っていましたけど、本当にボールが良かったのでイメージどおりにうまく決めることができました。 --加入後初ゴールとなりました。気持ちとしてはいかがですか。FWとして、点を取るというのは今後の自信につながるものだと思います。ただ、もっと早く取れるチャンスはあったし、ほかにも追加点を取れるシーンもあったので、成長しなきゃなとは思っています。 --難しい展開にはなりましたが、連覇に向けて前進できたことについては?もうとにかく、僕としてはこうして天皇杯の優勝争いに絡むのは初めての体験なので、一つひとつ大切に、ガムシャラに戦っていきたいなと思います。
SC相模原
監督
120分を戦って、残念ながらPK戦の末に敗れたので、非常に悔しいです。神奈川県予選の決勝戦に始まり、ここまで5連勝とコマを進めてきてくれた選手のことを誇りに思います。 100%勝つつもりで来たので、最後チームを勝たせられなかった自分が悔しいです。それでも、SC相模原という比較的新しい、小さなクラブがチャンピオンチームと対等に戦えるということを証明できたと思うので、本当に選手たちは自信に変えてほしいです。 まだリーグ戦は続くので、切り替えてリーグ戦で少しでも順位を上げていけるように頑張っていきたいなと思います。 --セットプレーから工夫をした形で先制しましたが、練習どおりでしたか?そうですね。セットプレーの攻撃担当がしっかり分析して、良いアイディアを出して、それをプランどおり実行して生まれたゴールだったので、素晴らしかったと思います。 --試合全体を通じて、カテゴリーが上の相手に対してもボールを持つことを怖がらずにプレーできていたのでは?今日の試合は前半と後半で異なるプランを用意していました。前半は先制点を奪ったのでリードして帰ってきてほしかったですけど、しっかりしのいで(1-1の)引き分けで帰ってきました。 相手が慣れたところで、後半はそれを変えました。杉本(蓮)と福井(和樹)を交代で入れたあたりから、かなりのチャンスを生み出していたと思うので、準備していたものを勇気を出して上のカテゴリーに臆することなくできていました。 ただ、そこで決め切れなかったのがいまの僕らの実力で、だからJ3なのかなとか、だからこの順位(13位)なのかなと思われてしまう。延長で高野 遼のチャンスもありましたけど、僕らはああいうチャンスを決めてここまで勝ち上がってきたのですが、今日はそれが決まらなかった。 内容の部分では自分たちの時間を作れていたとは思います。 --レモンガススタジアム平塚まで足を運んだサガミスタへメッセージをお願いします。ゴール裏はぎっしりと詰まっていましたし、応援の声量も神戸に負けていなかったと思います。自分たちのスタジアムじゃないのに、こんなに多くの人が駆けつけてくれたことには感謝しかありません。だからこそ、みんなを喜ばせて、最後に踊って帰りたかったので、そこは申し訳ない気持ちでいっぱいです。 どちらかのホームで試合をやるほうが盛り上がるんじゃないかと個人的には思っています。今日も神戸のサポーターは遠いところまで来てくださっていましたが、当然ですが神戸のホームで開催されれば、たくさんのサポーターが来たはずです。 今日の観客数は(約)2,700人でしたけど、3,000人もいかないのは寂しいですし、もっと多くの人に選手たちの頑張りを見て、感じ取ってもらえたら良かったなと思います。
ヴィッセル神戸
監督
本当にタフなゲームでした。PKということで、どっちが勝ってもおかしくない、実際に内容的にもそういうゲームだったかなと思います。自分たちは90分、あるいは120分で、しっかり決着をつけなければいけなかった。(J1とJ3で)カテゴリーが違うということを考えれば、それぐらいのレベル差を見せなければいけない試合でしたけど、本当に相手チームが素晴らしくて、どっちが勝つか分からないゲームになりました。 ただ、天皇杯は勝つことが大事です。どんな形であれ次に進むことがつながっていく。選手たちが120分、PKまでしっかり、キツい中で戦ってくれました。 --スタメンをリーグ戦から大幅に入れ替えましたが、前半は先制を許す形になりました。先発で出場した選手の評価を教えてください。試合に出る選手にとってはチャンスですし、全員が試合に少しでも出たらチャンスだ、レギュラーを奪ってやるんだという気持ちでやることが競争につながります。そういう意味では良い選手もいたと思うし、もっともっと自分を出せばいいのにな、アピールすればいいのになという選手もいたかなと。 --後半に主力選手を投入しながら、120分で決め切れなかった要因は?今日はちょっとリズムができなかったというか、交代で入ってもチーム全員がかみ合っていないというか、1人ズレることによって攻守にみんながズレるなという印象がありました。自分のサッカーは全員が味方と距離感を良くして、ボールは常に動いて、次々にアクションを起こしていくというものですが、一人二人ズレが出ることで攻守にリズムができなかったと思います。交代で入った普段リーグで出ている選手も連戦で疲労もあったと思うし、ちょっとかみ合わなかったなという印象があります。 --PK戦の練習はしていたのでしょうか?GK新井 章太選手が1人目を止めたことが大きかったのでは?PK戦はトーナメントの前はいつもしています。新井に関しては、精神的な柱でもありますし、ゴールを守るときもしっかりと結果を出してくれています。ロッカールームでも本当にチームのためにやってくれている。そういう練習の姿勢や、献身性というのが、今日のゲームで活躍した要因かなと思っています。 --加入後初ゴールを決めた小松 蓮選手についての評価を教えてください。彼の一番の持ち味はゴールですし、結果を出せたのは彼にとっても良かったんじゃないかなと。ここから、ゴール以外の部分でまだまだ成長しなければいけませんが、彼は向上心を持っているので、良くなっていくと思います。
SC相模原
DF 2
加藤 大育
--素晴らしい先制ゴールを決めました。セットプレーからでしたが、イメージどおりでしたか?練習どおりのデザインされた形でのセットプレーで、うまく(藤沼)拓夢くんも折り返してくれて、自分が空いているところに入って決め切ることができました。相手はセットプレーの守備に関しては、そこまで統率されていないというのが分析としてあったので、チームで練習したとおりの形が出て、とても良かったなと思います。前回王者の神戸に対して得点することができて、素直にすごくうれしかったです。 --スタンドから見ていても、前半からカテゴリーの差を感じさせない試合運びができていたように見えました。ピッチの中の感覚としてはいかがでしたか?外から見ているのと同じように、中でやっている選手も「やれているな」というのは感じていて、後半に関しても、想定以上に多くの決定機を作れていました。そこを決め切れれば勝利できたんじゃないかなと思うので、最後の質のところをもっともっと練習で突き詰めていかないといけないなと思っています。 --失点シーンについては、少しラインが低くなり過ぎてしまったのでしょうか。早い時間に点が取れたので、失点したくないというマインドになってしまったのかなと思います。そこで、後ろと前の守備のやり方の意思統一ができずにズレが出てきてしまいました。 そこでああいう形でロングボールを1本入れられて、ディフェンスラインも少し下がってしまったところで、小松 蓮選手が後ろから走り込んできて決められてしまった。そこは自分とオガくん(小笠原 佳祐)でコミュニケーションをとってマンツーマンでしっかり相手に行けていれば、防げた失点だったと思います。 --それでも、後半は相手の圧力にもひるまずにチャンスも作り、延長戦そしてPK戦まで持ち込みました。やれることはやれたという感覚もある一方で、やっぱり悔しいですね。ただ、このあと続くリーグ戦への自信には間違いなくつながりますし、チーム内競争も、ここからまた激しくなると思います。中2日で(リーグ次節・)FC大阪戦があるので、まずはコンディションを整えて、次のリーグ戦で勝てるように頑張っていきたいなと思います。
MF 4
島川 俊郎
--ベスト8で敗退という結果になりました。120分プラスPK、このクラブに関わる人、選手たちだけじゃなく、みんなが出し切った試合になったと思います。 --チーム一丸となって戦っていたように感じました。天皇杯という、各カテゴリーの上のチームと試合ができるというのは本当に楽しい時間でした。勝負の肝というか、ヒリヒリする試合をたくさんできて、選手冥利に尽きるというか、幸せな時間でした。準備してきたものを出せたと思いますが、それぞれが課題を感じると思うし、リーグ戦につなげることが一番だと思います。 --中盤で簡単に蹴らず、つないで、あるいはターンしてというプレーが多かったですが、個人としての手ごたえは?いや、僕のところでボールをもっと落ち着かせられたら良かったです。個人としてはまだ良くなるなと伸びシロを感じています。 --「リーグ戦につなげることが一番」という話もありましたが、次節・FC大阪戦に向けては?こういう良いゲームができたあとというか、出し切ったゲームのあとというのは、緩い入りになりやすいので、ちょっと難しいと思うのですけど、そこは経験のある選手がしっかり引き締めること。もう切り替えることが大事になるので、今日は休んで、明日のトレーニングからやっていきたいです。