横浜FCは前節、京都に1-4で敗れた。12分に小川 航基の今季4ゴール目で先制したものの、34分にCKから追いつかれ、後半もCKや直接FKなどから3失点を喫し、終わってみれば大差がついた。とにかく明治安田J1第2節に主将で守備の要でもあるガブリエウが負傷離脱して以降、3試合で10失点を喫している守備の立て直しが急務となる。
その点では多少の光が見えている。代表ウィークの先週末に行われたJリーグYBCルヴァンカップCグループ第2節・神戸戦で吉野 恭平とマテウス モラエスがCBコンビを組んで先発し、後半開始から大迫 勇也、武藤 嘉紀、山口 蛍を投入してきたリーグ首位の攻撃陣を85分まで無失点に抑えた。アンドレス イニエスタに一瞬のスキを突かれたところから失点したものの、ポストプレーではいまだ日本屈指の存在である大迫に起点を作らせなかった。
ドリブルでの持ち上がりや正確なフィードを含めてビルドアップにも貢献した吉野が、おそらく今季リーグ戦初先発に抜擢されるとみる。また、攻撃陣では神戸戦で1トップに入り、スピードと高さで相手CBコンビを苦しめたマルセロ ヒアンもリーグ戦に絡んできそうだ。「チームとして確実に層が厚くなっている。神戸戦ではセットプレーの失点もなく、守備の改善もできてきた。(3月から4月に)月が変わって、結果が出ていない現状をチーム一丸となって打破していきたい」と、四方田 修平監督は4月の反転攻勢に意欲を示した。
一方の福岡は前節、湘南に2-1で勝利を収めた。ハードワークと球際の強さという共通点から、互いに攻撃よりも守備が上回るきっ抗した展開になったが、よりアグレッシブに守備から前に圧力を掛ける湘南にペースを握られた。後半に先制されるが、ウェリントンと鶴野 怜樹を投入して4バックに変更し、前線にウェリントン、鶴野、ルキアン、山岸 祐也を並べてパワープレーで押し込むと、アディショナルタイムに山岸が2ゴールを挙げて劇的な逆転勝利となった。
ホーム3連勝で、順位は4位に浮上。先週末に行われたルヴァンカップDグループ第2節は、柏を相手に打ち合いの末、3-3でドロー。山岸とルキアンにそれぞれ得点が生まれ、チームの勢いは継続している。後ろからボールをつなぐよりも、前線にロングボールを送ってルキアンのスピードやウェリントンの高さを生かすシンプルな攻撃は、横浜FCからしてみれば相性が悪い。福岡としては当然、そのストロングポイントを前面に出し、自信を持って戦うだろう。
横浜FCとしては、ンドカ ボニフェイスと吉野が務めるであろうCBがいかにロングボールをはね返し、チーム全体でセカンドボールを拾えるかがまず焦点となる。攻撃では、福岡は組織的にハイプレスを掛けてくるチームではないため、ボールは握れるとみるが、怖いのはルキアンのスピードを生かしたロングカウンターだ。悪いボールの失い方をしないことと、攻めているときもリスクマネジメントを怠らないことが初勝利へのカギとなる。
[ 文:芥川 和久 ]
