11位のC大阪との勝点差は『5』なので、目標達成のためには勝点を積み上げる必要がある。上を見れば7位・鳥栖との勝点差は『3』で、同じ九州のライバルチームに追いつき、追い越すチャンスがあることはチームの大きなモチベーションになるだろう。
ということで、今節の横浜FC戦も当然のことのように勝点3を取るための戦いに集中するはず。前々節・札幌戦と大分戦では「相手の攻撃力を抑えるために」(長谷部監督)、相手と同じ[3-4-2-1]を採用した。狙いどおり、その2試合は無失点に抑え、札幌戦では勝点1、大分戦では勝点3を獲得。横浜FCもその2チームと同じ選手配置であるため、3バックで臨む可能性が高いと見る。
しかし、横浜FCは前の2チームと違って、後方から丁寧なビルドアップをするというよりも、前線からのプレスとそこでボールを奪ってからのショートカウンターが特徴で、その違いを長谷部監督がどう捉えるか。つまり、今季ベースとしてきた[4-4-2]に戻す可能性もなくはないということで、指揮官の決断も注目点の1つになる。
一方、最下位の横浜FCは九州クラブとの2連戦。前節は鳥栖を相手にスコアレスドロー。勝っていれば最下位脱出となっただけに、残念な結果だった。しかし、ガブリエウの負傷欠場がある中で、10試合ぶりに無失点に抑えたことは1つの収穫と捉えることもできる。鳥栖はプレスを避けるために前線へロングボールを送り込んできたが、福岡も似たスタイルを持つ。鳥栖戦で的確なロングボール対応ができた自信はこの福岡戦でも生きてくるはずだ。
問題は攻撃面で、福岡がロングボール主体の攻撃でプレス回避に出て、また[3-4-2-1]を採用することで自陣のスペースを消すなら、横浜FCが得意とする『ハイプレス+ショートカウンター』という形を出しづらい状況になること。勝点1ではなく勝点3を取らなければならない横浜FCにとって、得点をいかに取るかというところが最大のポイントになる中で、早川 知伸監督と選手たちがどういう解決策をピッチ上で披露してくれるのか、そこに注目したい。
前回対戦は明治安田J1第16節で、クレーベとブルーノ メンデスという両外国籍FWのゴールにより勝点1を分け合っている。今回の結末はいかに。
[ 文:島田 徹 ]


