AFCチャンピオンズリーグ2は準々決勝で失意の敗退となった中、広島はエディオンピースウイング広島で行われる明治安田J1第6節・柏戦に臨む。シンガポールからの移動も含めて準備する期間は3日間しかなく、精神的にも肉体的にも難しい状況でどこまでのパフォーマンスを見せられるか。難局と向き合うことになるが、ミヒャエル スキッベ監督が就任してから広島は大きな敗戦からも立ち上がる姿を何度も見せてきた。今節もチーム一丸となって難局に挑んでいくだろう。
Eピースに乗り込む柏も、リカルド ロドリゲス監督が就任した今季は結果と内容が伴う好スタートを切ったが、前節は鹿島に1-3で敗れて初黒星を喫している。リカルド ロドリゲス監督が試合後に「ほかの試合ではわれわれは決定力の高さを表現することができていましたけれども、今日はそこが表現できませんでした。チャンスは作れていたけれども、ゴールにそれをつなげることがほかの日ほどはできなかったというのが、今日の勝敗を分けた大きな要因だと思います」と総括しているように、決して悪い内容のゲームではなかったが、今節はきちんと結果も出して前進していきたいところだ。
試合の最初のポイントは、広島のプレスを柏がどうやって外していくかになるだろう。連戦であっても、コンディションが万全でなくても、広島は前線からマンツーマン気味に人を捕まえてボールを奪いにいくスタンスをとっていく中で、選手たちはどこまでの強度を出してボールを奪えるのか。
また、柏が[3-4-2-1]でスタートすればミラーゲームになるため各局面のマッチアップはハッキリするが、[3-5-2]のフォーメーションで並べばピッチの至るところでマークのズレが生じやすくなる。リカルド ロドリゲス監督はその辺りの戦略もしっかりと練ってくることが予想される中で、どちらがイニシアチブを握って試合を進めていくのか。
そして、お互いに多彩な攻撃を仕掛けられるチーム同士の対戦になるため、ゴール前の攻防が多くなることは必至の一戦になる。アタッキングエリアで違いを生み出す選手は誰になるのか。
広島は
トルガイ アルスランが負傷離脱しており、新加入FWの
ヴァレール ジェルマンも今節まで出場停止となる中で、
ジャーメイン 良、
中村 草太、
加藤 陸次樹の3選手への負担はとても大きくなるが、彼らにはもう一踏ん張りしてチームを勝利に導く活躍を期待したい。
柏は
垣田 裕暉、
木下 康介、
細谷 真大と3人の有力なFWを擁している。パワフルにゴールへ迫っていける彼らをどう起用して1つでも多くのゴールを重ねていくのか。リカルド ロドリゲス監督の采配も注目で、特に今季まだ無得点の
細谷 真大のゴールに期待が集まる。
お互いがチャンスを多く作り出していく好ゲームになることは必至。最後まで目が離せない90分間になるはずだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]