2025/7/5 (土) 18:03 KO
第23節
FC町田ゼルビア
町田
3
-0
清水エスパルス
清水
入場者数: 11,779人
天候: 晴のち雨|気温: 29.9℃|湿度: 72%
一進一退の攻防も、町田が終盤に突き放して。今季初の4連勝達成
清水エスパルス
--守備陣としては3失点を喫しての悔しい黒星となりました。まず、1失点目につながったファウルについては切り替えの面で一瞬気が抜けたところがあったと思いますし、自分がファウルをしてしまって、相手の特長であるセットプレーにつなげてしまいました。相手の強みがセットプレーやロングスローだという認識はあったのですが、そこで耐え切れず1失点を喫してしまいました。後ろの選手なので、まずは失点を喫しないことがチームを負けさせないことにつながります。改善しなければなりません。 前半のうちに1点を返せるような流れでしたし、チャンスもあったと思うのですが、なかなか1点が遠くて。ハーフタイムの雰囲気も悪くなかったです。このチームはいつも良い雰囲気で後半に臨むことができていますが、今日の試合はより一層、この一戦が大事だという意識は持っていました。 次の1点が大事だと考えていた中で、ハンドから生まれたPKを決められてしまったことは悔しいです。相手のゲームプランどおりに自陣に引かれて、自分たちは何もできない時間が続き、最後には3点目を喫した。全体を通して相手にやられた感覚が強く、すごく悔しいゲームでした。 --最終ラインから攻撃を作る点に関してはどう感じられていますか?相手と同じシステムの中で、後ろで数的優位を作るやり方については事前の共有どおりに進められました。ボランチが落ちる4枚回しの形でうまくできていたとは思うのですが、後半は流動性が少々欠けてしまったと思っています。
FC町田ゼルビア
監督
まずは3-0という素晴らしい結果をもたらしてくれた選手たちに感謝の気持ちを伝えたいと思います。また後半の終盤から大雨が降り出す状況にもかかわらず、最後まで声援を送ってくださったファン・サポーターの皆さんにも心から感謝の気持ちを申し上げたいです。私が監督に就任して以降、今まで清水さんとの戦績は1勝1分1敗と五分の状況でした。また前回対戦は終盤に失点を喫したことで勝点3がこぼれ落ちる状況になっていたため、あのときの感情を選手たちに思い出させてかみしめるように今節に臨ませました。 前半は相手にボールを掌握される時間は長くなった中でも粘り強く戦うことで無失点に抑えることができたのは良かったです。先制点はセットプレーの展開から菊池 流帆が決める形になりました。流帆は攻守にわたって高さや迫力をもたらす存在ですし、モチベーターとしてチームを鼓舞できるパワーを出場していた前半に発揮し、素晴らしいプレーをしてくれました。後半は体調が思わしくないということでドレシェヴィッチに代えましたが、交代で出場した選手たちも自分の仕事をまっとうしてくれました。前半は暑さの影響か、奪ったあとも単純なボールロストをする場面もあった中でチャンスを作れずに危ない場面を作られましたが、後半に向けて修正することができました。その結果、後半は前半よりもボールを奪ったあとに自分たちのボールをつなげるようになりました。さらに選手たちは自分たちのボールをしっかりと掌握していこうという指示を忠実に実践してくれました。最終的に消耗する時間帯で交代をどうしようかと考えている中で、終了間際に恵みの雨といいますか、ピッチ上を冷やしてくれるようなありがたい状況になりました。その結果、選手たちは大きく疲弊することなく、最後まで戦い抜くことができましたし、前からプレスを軸に守りながらも、スイッチを入れる形で途中出場の沼田 駿也も追加点を決めてくれました。沼田もJ2でプレーしている頃から苦しい思いをしていた選手です。今日の1点は彼にとっても、とても励みになったと思います。チーム全体が勇気づけられる1点になりました。 次の第24節(・東京V戦)は約15日間空いた上での試合となります。コンディションをしっかりと整えて、間の天皇杯(3回戦)の富山戦を戦い、リーグ戦では次節の東京V戦に向けて、一戦必勝で勝ち切れるようにネジを巻き直して臨めるようにしたいと思います。 --前半はシャドーにボールを持たれる形から前進されていました。後半に向けて、ハーフタイムではどんな指示があったのでしょうか。思った以上にシャドーだけではなく、ボランチも一気に背後を突いてくるフリーランをする形が多く、ポケット周辺にもランニングされていました。マークの受け渡しとボランチがどこまでケアをするか。そういったことを修正しました。最終的にはボックスの中央を絶対に空けないことを焦れずに、固め続けられるように徹底させました。また、カピシャーバ選手からのアーリークロスが入ってくることも想定されたため、危険なポイントに入ること、人をしっかりとケアすることも徹底しました。 そして1-0で後半に折り返しているけれども、絶対に守勢に回らずに前から圧力を掛けていくことを意識させました。ボールを取り切れないことで間延びすることを避けるように、藤尾 翔太を含めて、一度中央に帰陣し、陣形を整えてからミドルプレスをするほうがコンパクトな状況を保てるため、そういったことも徹底しました。その結果、後半は大きなピンチを作られることもなく、中央でセカンドボールも回収できたことが功を奏したと思います。 --先制することや守り切れている状況は町田らしさが戻ってきていると言えると思います。その理由を言語化していただけますか。チームのコンセプトはJ2の頃から基本的に変わっていません。相手のレベルも上がっていますし、最終ラインも最後の時間帯でなかなか我慢ができなかったことでの失点がありました。大きく崩されたような形はなく、一人ひとりの自覚や意識の部分がかみ合わなかったり、甘さや緩さといった自滅したような失点や敗戦が多かったため、そうならないために整理しました。またゴール前のクロスに対する入り方も整理しましたし、考え方や危険なエリアを埋めるためのポジションの整理もしました。 あとはウイングバックが攻撃に転じて攻撃に関われていることが大きいです。昨季までは見られなかった現象が望月 ヘンリー海輝や林 幸多郎のポジションで出るようになりました。彼らがかなりゴール前に絡めていることは大きな変化です。さらには相馬 勇紀や西村 拓真という2シャドーがいることでウイングバックの攻撃の形も生きています。相手も下がらざるを得ず、強気に出られないこともありますし、活性化されるような現象が生まれています。守備に時間を、パワーを使うことで攻撃に転じられることを選手たちが信じて出ていけるようになってきたことも後半戦の4連勝につながっていると思います。
MF 36
--チームは悔しい結果に終わりましたが、個人のパフォーマンスをどのように振り返りますか?試合を見直して振り返る必要はありますが、個人の感覚の話でいいならば、良いモチベーションで良いパフォーマンスに近いものを出せたと思っています。ただ、僕はチームの結果があってこそ個人が評価されるものだと思っています。勝利という結果からしか評価されません。もう一度、自分も細かいことを見直していかなければなりません。 --かつてホームとして戦った町田GIONスタジアムでの試合で、町田サポーターからの拍手もありました。移籍して約1年間が経ちましたが、こうして古巣のスタジアムに来て、試合をできたことをうれしく思っています。こうして拍手で迎え入れていただけたことが1人の選手としてうれしいことですし、感謝したいです。 --日本代表としてこの地に帰ってきたことをどう感じていますか?あまり自分はそこを考えてはいませんでしたが、確かに観てくださる方々からはそう捉えていただけますよね。喜んでいただけたなら良かったと思います。
清水エスパルス
監督
まずはこの町田の地まで、暑い中、試合の終盤には雨が降った中、4,000人以上のサポーター・ファミリーが駆けつけてくれたことに感謝しています。しかし、結果は0-3。これがいまのわれわれの持っている力であり、現実だと思っています。ここをどう乗り切るのかが問われています。 幸いなことに、ここから次の試合(天皇杯3回戦・湘南戦)までは10日間空きます。この間にどれだけ仕切り直せるか、顔を上げながら戦う準備を整えられるかに、今後がかかっています。全員でどのような10日間を過ごすのかに最大限注力しながら、やっていきたいと思っています。 4,000人以上もの後押しを受けて、われわれにはとてつもないエネルギーを持っているサポーター・ファミリーがいると実感しました。天皇杯はアウェイですが(※天皇杯は中立地扱い)、次節の横浜FC戦はホームゲームです。われわれだけではなくて、サポーター・ファミリーの皆さんと全員で窮地を乗り越えたいです。1つのゴール、1つの結果が劇的にいろいろなものを変えてくれると思っていますし、何よりもの良薬です。チームのクオリティーを引き出せるように必死でやっていきます。 --E-1選手権に臨む日本代表メンバーに選出された宇野 禅斗選手が、9試合ぶりにフル出場を果たしました。彼への評価を聞かせてください。攻守において、A代表に選ばれるにふさわしいパフォーマンスだったと思います。苦しい状況でも、彼のメンタリティーが最後の最後までチームを動かしてくれました。あらためて、A代表に選ばれる選手ってこういう選手なんだなと思わせてもらいました。ここからは日本代表の勝利に貢献してきてほしいですし、そこで彼もいろんなことを感じると思います。それをこのクラブ、周りのチームメートに還元してもらって、より高みを目指せるような集団になれればと思っています。 --冒頭のお話にもありましたが、次の天皇杯3回戦・湘南戦までは10日間空きます。多くのトレーニング日数を確保できる中で、好転させるため、チームにどのような意識づけをしていきたいでしょうか。我慢強く戦うためには守備から試合に入ることが大事です。まずはしっかりと守備の構築をしていきたい。その中でゴール前でチャンスが作れているとはいえ、今日も含めて流れの中からゴールが取れていないわけですから、あらためて1つのフィニッシュにこだわることを徹底させたい。1回でダメならチャンスクリエイトの回数を増やしていけるようにやっていきます。 同時に、ここを乗り切ればおそらく何人かのケガ人が戻ってくると思っています。フィールドにより多くのパワーを与えてくれる選手たちですし、チームも盛り上がっていきます。 メンタル面では誰一人として下を向くことなく、バラバラになることなく、違う方向を向かせることなくやっていきます。われわれには心強いオレンジのサポーター・ファミリーがついていますので、彼ら・彼女らとともに、絶対にこの苦境を乗り越えたいと思っています。
FC町田ゼルビア
DF 4
菊池 流帆
--前半のみの出場でしたが、先制点を取る活躍でした。交代の理由は体調不良でした。試合前からしんどかったですが、前半だけでもプレーしないと、と思いながら頑張りました。「どうするダビド?」と問いかけましたし、さっさと点を取ってピッチから去ろうと思っていました(※ダビドは自身のニックネーム)。(ゴールシーンは)飛んでおこうとヘディングしてポストに当たって、こぼれ球に対して突っ込んでいました。“リバウンド王・桜木”(※漫画『SLAM DUNK』の名台詞)が出ましたね。試合を通して声も出せないぐらいでしたし、難しい試合にしてしまったのは自分の責任です。 --加入後初ゴールです。決めたのは良かったかもしれませんが、自分が弱過ぎます。このあと、監督にも怒られるかもしれませんね……。
FW 22
沼田 駿也
--終盤の途中出場でJ1初ゴールを記録しました。どんな気持ちでピッチに立ったのでしょうか。自分がケガで戦列を離脱してからチームが3連勝をしていたので、自分の存在価値を証明しないと立場がもっと難しくなるだろうという中で、こうして結果につなげられたのは良かったです。2-0で勝っている状況で相手の圧力を受ける時間帯でもありましたし、相手をひっくり返すような働きができたらいいなと思っていました。ゴールは思っていたような形ではなかったですが、決まってホッとしています。 --ゴールは積極的な姿勢が実った形でしょうか。前半も苦しい時間帯があった中で、しっかりと防いでくれた仲間たちに感謝したいです。チームメートの奮闘があったことで、ありがたいことに自分のところにボールがこぼれてくる形で決められました。みんなに感謝したいです。