町田は前節、今季最多得点を更新する4-0の大勝を飾り、新潟に対してシーズンダブルを達成した。ゴールラッシュの口火を切ったのは、西村 拓真の積極的なミドルシュートで、後半は西村 拓真と2シャドーを組む相馬 勇紀がミドルシュート2発で2点を追加。さらに最前線の藤尾 翔太がダメ押しの4点目を決め、1トップ2シャドーを形成する全選手がゴールをマークした。
藤尾 翔太、西村 拓真、相馬 勇紀で構成する1トップ2シャドーの新たな組み合わせが確立されてから3連勝となっており、特に最前線の藤尾 翔太はプレスのスイッチ役としても貢献している。1列下で連動したプレスを実行している西村 拓真は、藤尾 翔太に対して、「翔太のアグレッシブな守備があった」とその守備を評価し、感謝している。
現在2試合連続ゴール中で好調の相馬 勇紀がチームをけん引する中、現状の戦い方に手ごたえをつかんでいる町田は後半戦での大逆襲を誓う。相馬 勇紀は「(後半戦で)19連勝したいと思います」と語気を強める。またチーム状態が上昇カーブを描く中、選手たちに慢心する様子はない。相馬 勇紀は言った。
「新潟戦で勝てたからといって、次の試合で勝てる保証はどこにもありません」 3連勝を果たしても決しておごることなく、今節も町田は謙虚に連勝更新を目指す。
一方でアウェイに乗り込む清水は勝利から遠ざかっており、苦境に直面している。チームに逆風が吹く中、町田戦は不動のコアメンバーの1人であるマテウス ブエノが累積警告による出場停止を余儀なくされる。代役に注目が集まる中、マテウス ブエノと鉄板のコンビを形成してきた宇野 禅斗は古巣戦に臨むとあって、余計に士気は高いはずだ。昨季の夏に育成型期限付き移籍で町田を離れるまで、チーム内で不動の地位を確立していた時期は決して長くなかったが、いまや清水に欠かせないピースとなっており、その実力をかつてのホームスタジアムで発揮したい気持ちは強いだろう。町田を離れて以降、初めてとなる町田GIONスタジアム凱旋で、青森山田高時代も含めて指導を受けてきた黒田 剛監督の前で成長した姿を見せられるか、必見だ。
また個人という視点では、町田のオ セフンも古巣戦。アウェイでの前回対戦では西村 拓真の先制点を演出する起点作りで貢献したが、直近のリーグ戦3試合では出番に恵まれていない。清水戦を終えると、東アジアE-1選手権に臨む韓国代表に合流するため、チームで結果を残してから東アジアの公式大会に臨みたい気持ちは強いだろう。
さらに町田には数多くの元清水の選手が在籍している。白崎 凌兵やミッチェル デューク、髙橋 大悟、新井 栄聡にとっても、清水は特別な古巣戦だ。
黒田 剛監督体制の町田と秋葉 忠宏監督体制の清水による対戦は、ここまで1勝1分1敗とまったくの五分。今回勝利を収めて白星を先行させるのは町田か、清水か。今節はまさに“決着戦”だ。
[ 文:郡司 聡 ]
