ホームの清水は、今節が4連戦の最終戦となる。初戦の明治安田J1第13節・FC東京戦で勝利を収め、今季初の3連勝を成し遂げたが、そこから前々節・名古屋戦、前節・柏戦と連敗。2連敗を喫したのは今季三度目だが、過去の2回はいずれも3試合目で連敗を止めている。
秋葉 忠宏監督は常々、「われわれのホームでは相手がどこであれ勝たなければならない」と口にしており、“聖地”で白星を譲る気持ちはさらさらない。“超攻撃的・超アグレッシブ”なフットボールで、勝点3を奪うことだけを考えてプレーする。
アウェイの町田にとっては、今節が中3日での5連戦の最終戦となる。開幕直後の3試合こそ1勝2敗と足踏みしたが、3月に入ってからは順調に勝点を積み上げ、一時は首位にも立った。しかし、第10節・浦和戦に0-2で敗れると、以降のリーグ戦で勝利したのは第13節・C大阪戦のみで、残るすべての試合で黒星を喫している。黒田 剛監督就任後では初となる3連敗を記録するなど、苦しい時期を過ごしているが、この難局を乗り切ることでチームは新たな自信を手に入れられるはずだ。
町田には白崎 凌兵、髙橋 大悟、オ セフン、ミッチェル デュークら、かつて清水のユニフォームを身にまとって戦った選手たちが複数名在籍している。一方で清水にも、昨年夏まで、プロ入り後およそ2年半を町田で過ごした宇野 禅斗が所属。自身初の移籍だったため、今回がキャリア初の古巣戦となる清水の背番号36は、次のように意気込みを口にしていた。
「僕にとって、古巣と呼べるチームは町田しかありませんし、非常に楽しみです。町田には本当に感謝しているので、その感謝の思いをプレーで表現できればと思います。ただ、僕自身は町田での(約)3年間で何もできなかったと思っています。今回、成長した姿をサポーターの皆さんに見てもらえたらうれしいです」 両チームが公式戦で相まみえるのは、ともにJ2を戦っていた2023シーズンの第31節以来で、およそ2年ぶりの顔合わせとなる。その試合では町田が2点を先行したが、そこから清水が怒とうの反撃を見せ、3-2と逆転勝利。試合後には秋葉 忠宏監督から名言の「This is football」も飛び出した。
かつてのように清水が会心の1勝を飾るのか。それとも、すでにJ1でも上位に食い込むだけの力があることを示している町田が、当時とは異なる姿を見せるのか。両チームの意地がぶつかり合う熱戦を期待したい。
[ 文:榊原 拓海 ]

