明治安田J1第6節終了時点で2勝3分1敗で勝点9を獲得しているチーム同士の対戦。上位戦線に食い込んでいくために勝利を手にしたい両チームによる激戦が予想される。
水戸は開幕戦こそ、柏に1-2の敗戦を喫したものの、その後のリーグ戦では第2節・G大阪戦以降5試合負けなしの状況で今節を迎える。前々節で実現したJ1初の“茨城ダービー”では、4-2で鹿島相手に歴史的な勝利を収めた。
ただ、それから中2日で挑んだ前節は、序盤からホームの福岡の勢いを受ける展開を余儀なくされた。それでも、水戸は我慢強く戦い、前半を無失点で耐え切ることに成功したが、後半に入り、53分に右サイドを崩されて先制点を許して苦しい展開に。その後は徐々に足が止まっていった福岡に対してボールを保持して攻め込んだが、ゴール前に人数を固めて守る福岡の守備を攻略できず、0-1のまま時間は進んでいった。
だが、終盤に意地を見せた。86分、左サイドで得たFK。大森 渚生が蹴ったボールにファーサイドから飛び込んだ木本 恭生が頭で合わせてゴールネットを揺らし、土壇場で試合を振り出しに戻した。その勢いに乗って、その後は猛攻を仕掛けたものの、逆転ゴールを決めることができないまま、試合は終了。勝利は逃したものの、コンディション面や試合の流れを考えると、価値の大きな勝点1を手にしたと言える。勝負弱さを見せて多くの勝点を落として下位に沈んだJ1百年構想リーグよりも進化した姿を見せた。その自信を胸に今節に挑む。

前節・福岡戦で土壇場でのゴールを決めた木本恭生
今節で最大のポイントは選手たちのコンディション面だ。水戸は9日にアウェイでJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド1回戦・長野戦を戦っており、中2日で今節に挑む。前節から中5日で迎える川崎Fに対して、スケジュール的にハンデを負った中でのゲームとなるため、まずはいかにコンディションを回復して挑めるかがポイントとなる。
その中で、これまで見せてきたタイトな守備で川崎Fの攻撃を封じながら、アグレッシブな攻撃を繰り出していきたい。J1百年構想リーグで貫いたハイプレスと2025シーズンに見せたブロックディフェンスの使い分けこそ、今季の水戸の強み。2つの守備を使い分けながら、きっ抗した展開に持ち込み、川崎Fのスキを突いていきたい。
川崎Fは前々節・町田戦で今季初黒星を喫したが、前節・清水戦で3-1の快勝を収め、勢いを取り戻した。かつて水戸を率いた長谷部 茂利監督らしいタイトな守備組織と川崎F伝統のパスワークを融合させ、チームとして進化した姿を見せている。
過去に水戸を率いた長谷部茂利監督が古巣戦に挑む
J1百年構想リーグでの対戦成績は川崎Fの2戦2勝(うち1勝はPK勝ち)。いずれの試合も内容では互角の戦いを演じたが、勝負どころで強さを発揮した川崎Fが白星をつかんだ。水戸にとってはリベンジを懸けた一戦であり、川崎Fとしては昨季の対戦に続いて勝負強さを見せたい一戦である。上位進出への勝点3を手にするのは果たしてどちらのチームか。
[ 文:佐藤 拓也 ]