幾多の困難を乗り越えた苦労人 森﨑浩司 選手

サンフレッチェ広島の森﨑浩司選手は、2016年シーズン限りでの引退を表明しました。
17年間のプロ生活をすべてサンフレッチェ広島で過ごした森﨑選手。
サポーターにとっても特別な存在でした。
ホーム最終戦となった10/29のアビスパ福岡戦ではゴールを決め、ヒーローに選ばれました。
J2降格やJ1優勝、度重なる体調不良など多くを経験した森﨑選手は周りの人に助けてもらったと語ります。
その中でも特に双子の兄、森﨑和幸選手には「いつも自分の背中を押してくれました」と感謝の気持ちを述べ、「最後に僕の夢を聴いてください。それは広島の街にサッカー専用スタジアムができることです。そこで広島の子どもたちがプレーする姿をいつか見られたらなと思います。」と話しました。
対戦相手であったアビスパ福岡のサポーターからも弾幕でメッセージが伝えられました。
応援クラブの垣根を超えて、Jリーグファンから愛されていることがわかります。
広島のサッカー専用スタジアムで子どもたちがプレーする姿を見るという夢の実現のため、選手とは違う形で貢献していきたいという森﨑選手。
選手とはまた違う姿での森﨑選手の活躍を多くのサポーターも願っています。

キャプテンで10番 キム・ミヌ 選手

サガン鳥栖のキム・ミヌ選手は、2016年シーズン限りでクラブを退団することになりました。
キム選手は、サガン鳥栖一筋で7年間プレー。
兵役を務める関係で、韓国に帰国することとなりました。
キム選手もホーム最終戦である横浜F・マリノス戦でゴールを決める活躍を見せました。
「サガン鳥栖で過ごした7年の時間は、これから先のサッカー人生と、一人の人間としての人生を過ごしていく上でとっても大きな意味を持つだろうし、いつも私の励みになってくれると思います。私の心はいつもサガン鳥栖とともにあります。」と話し、最後に、
「私は、またいつの日か皆さんの熱い声援を背に、サガン鳥栖のユニフォームを着て、ここベアスタのピッチに立つことを夢見ています。夢は叶う!」と再びクラブに戻ってくる夢を語りました。
外国籍選手でありながら、今シーズンはキャプテンを任されるなど選手としてクラブからもサポーターからも信頼を寄せられていた、キム・ミヌ選手。
キム選手が発した言葉のように、いつかまたJリーグの舞台に戻ってくることを心待ちにされています。

最後の勇姿を見届けよう

サンフレッチェ広島とサガン鳥栖の2016年シーズンのリーグ戦は終わりを迎えましたが、トーナメント戦である天皇杯が残っています。
二人のプレーを見ることができるかもしれないチャンス。
森﨑選手とキム選手の最後の勇姿を見届けよう!