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【天皇杯3回戦プレビュー】京都 vs 広島、「J1と戦える」(03.12.13)

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 1年でのJ1復帰を果たした後、何となく気迫のないプレイに終始していた広島だが、ようやくここにきてモチベーションがあがってきた。もちろん、その源は、J1クラブとの対戦。特に、相手の京都は、昨年の天皇杯準決勝で完敗を喫した相手だけに、「その時のリベンジを」という気持ちを、選手たちの誰もが持っている。広島にとっての天皇杯は、ようやくこの京都戦から始まる、と言っていい。

 1回戦の時には、練習でユースチームにも押されていた状況だった広島。実際、関西学院大との1回戦では延長Vゴールまでもつれこみ、2回戦では金沢SCを相手に3−0で勝ちはしたが、全体的にまったりとした試合に終始した。試合後、小野監督は「このままの状態でJ1を相手にすれば、とても厳しいと言わざるをえない」と語り、森崎和幸も「気持ちを引き締めないと大敗の可能性がある」と危機感を隠そうとはしなかった。

京都は、J2降格が決定したとはいえ、日本代表FWの黒部光昭、U−22日本代表MFの松井大輔など、個々の能力には優れた選手が多い。さらに、J2に降格したクラブは天皇杯へのモチベーションは高く、このカップ戦で好成績を残して、リーグ戦のうっぷんを晴らすと同時に、来季のJ1を目指す戦いにつなげたい、という想いが強い。それは、昨年の広島、一昨年のC大阪の天皇杯快進撃によって証明されている。

つまり、京都は自らの意地をかけ、広島は「J1クラブと闘って来年の自分たちの位置を確かめたい」という希望を、この試合に賭けることになる。通常であれば、リーグ戦を闘った疲労が強く感じられるはずの3回戦だが、この試合に限っては、気持ちと気持ちがぶつかり合う激しい戦いになる可能性が高い。確かに、京都は今、契約問題で揺れてはいる。しかし、そういう問題とチームの戦いが別であるのは、昨年、久保移籍問題でゆれた広島がベスト4に進出したことでも、証明されているのだ。

広島は2回戦で、終盤の主力システムである3−5−2から、小野監督にとっての「本来のシステム」ともいうべき4−3−3に変えている。「本来のフォーメイションでどこまでやれるのか」というテーマを持って闘うと見られているだけに、京都戦でも戦い方を変えない可能性が高い。実際、練習でも4バックを中心に実戦を重ねており、「より流動性が生かせるシステム」(小野監督)である4バックで、今季初のJ1チームとの公式戦に挑むことになるだろう。特に、前の試合で2得点をあげている森崎浩司のモチベーションの高さは特別。シーズン終盤では右ウイングバックを任され、かなり守備の負担を感じていただけに、より攻撃的な位置でプレイできる今のシステムでは、やりがいを感じているようだ。

ただ、広島の問題としては、やはり右サイドバックになるだろう。U−22代表で不動の位置を占めていた駒野友一が怪我して以来、この位置には何人も試された。が、結局は機能することができず、小野監督はやむなく3バックに移行した、という経緯がある。実際、2回戦では井川がこの位置でプレイしたがうまく機能せず、井川はわずか30分で交代させられている。次の試合、もう一度井川がこの位置で試されそうだが、プロではほとんど経験のないポジションだけに、井川の戸惑いは隠せない。その戸惑いをどう払拭して、思い切りのいいプレイを見せられるか。これが、このシステムの成否を決めるだろう。

いずれにしても、京都との戦いは、広島にとっては大きな挑戦。「思い切っていきます。点をとりますよ」という森崎浩司の言葉そのままに、全員が一丸となって「J1」に戦いを挑む。昇格決定以降、フワッとしたプレイが続いていた広島とは、全く違うテンションでの戦いが、京都戦では期待できそうだ。

2003.12.13 Reported by 中野和也

以上

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