5月7日（土） 2005 J2リーグ戦 第11節
横浜FC 1 - 2 京都　（14:04／三ツ沢／3,347人）
得点者：'6 松田正俊（京都）、'40 松田正俊（京都）、'65 ジェフェルソン（横浜FC）
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●足達勇輔監督（横浜FC）：

「第1クール最後の試合で、たくさんのサポーターの方々に暖かく見守っていただき、熱い声援を送ってもらっていたので、それに良いかたちで応えたいと思い、首位の京都を相手に選手たちと懸命に戦ったが、それが取れなかったところが、結果としてとても残念でたまらない。45分のゲームが2つある、前半と後半の違ったゲームが2つあるという考えで試合に臨んだ。予定としては前半は0-0で行きたい、リスクを犯して点を取りに行くのではなく、前半は0-0で進め、後半は私たちのサッカーが出来る時間が来る・・・ということで臨んだ。前節の札幌戦と全く同じ事が起きてしまったわけだが、大きな問題点としては、ボールへ対してのプレッシャーがあまい。当然トレーニングの中でも取り組んでいるが、札幌と今日のゲームの間にそのトレーニングに割く時間がなく、意思統一を図ったが、そのプレッシャーというものは感じられなかった。ようやくハーフタイムに修正が取れて、後半のゲームではプレッシャーが掛かってきた。その部分が一番残念なところでならない。ポジティブに捉えれば、第1クール最後の45分のゲームを首位の京都と戦って1-0で圧倒できたということが我々の一番の収穫で、戦う姿勢だとか、ボールに対してのプレッシャーだとか、この感覚を私たちの最低の基準として、第2クール・第3クールに向かって行きたいと思う。チームとしては、ケガのあった選手やコンディションの悪かった選手がだいぶ戻ってきた。第2クールはチームとして戦える時間が第1クールよりも多くなるのではないかと思う。その中で、今日の最後の45分を第2クールで続けていきたいと思う」

Q：第1クールを終えて、11位と順位を１つ落としたことについては？

「順位というよりは、引き分けを勝ちに持っていけないというところで、シーズン前、それを勝ちに変えたいというところで臨んでいたが、それを目指せば目指すほど失点が多くなり、勝ちきれないゲームも増えるだろう。ただ3つに1つ勝って2つ落としても、勝点として変わらないというところで考えていたことから比べると、ゲーム全体のプランを、勝ちに行こうと組み立てた時に甘さがあり、それが負けに転んでいるなという印象がある。ただチームとして前に前に、ポジティブにゴールに向かうという姿勢が出せている時には良い形が出来てきている。なので、順位というよりは我々が見せている姿勢によってなかなか良い方に転ばなかったことが一番悔やまれるところ。今日の後半45分をもっと精度の高いものにしていく必要はあるが、戦う姿勢やボールへ対してのプレッシャーを最低のベースにして行ければ、負けていたものも、引き分け・勝ちに転がっていくだろうという確信はある」

Q：ジェフェルソン、シルビオをもう少し早い時間帯から使う予定はなかったのか？

「シルビオはもう少し早い時間から使う状態にあったが、先々週本人の不注意からのケガがあって、チームを離れざるを得なくなった。私としてはとても残念な3週間だった。ジェフェルソンに関しては、去年1年をほとんど棒に振っているので、ようやく30分〜半分は行けるかな・・・というところまでは来ている。体のキレも戻りつつある」

Q：ここまでで、チームはどれくらい前進していると考えているか？

「チームを立ち上げた時から、選手を尊重してやっていこうというやり方だった。色々なやり方があるとは思うが、私は選手の失敗を期待しているところがある。まず選手に任せる、それで選手が失敗をした時に選手がそれに気付く、そうすると本人が改善を図る。こちらから押し付けていることをいくらやらせていても、そこでの進歩というのはカタチでしかない。そういう事から考えると、11節、様々な失敗もあり、悔しさもあり、そこから学んだことというのはかなり大きいと思う。その中で、若い選手が試合に出た時に、自分の役割は何で、今何を努力していかなくてはいけないか、自分の置かれている立場というものを、地に足をつけてシッカリと理解してくれて、日々の練習の中で手にとるように見えてきている。その努力をするという姿勢、自ら努力をする姿勢がピッチの上にあるというのが、私にとっては一番の進歩だと思う」

以上