7月9日（土）J1 第15節 名古屋 vs 横浜FM（19:00KICK OFF/瑞穂陸）
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------

　中断期明けの大宮戦（7/2）、清水戦（7/6）ともにドローに終わり、7位に順位を下げてしまった名古屋。ネルシーニョ監督が掲げた「7月の連戦で勝点12を取る」というテーマに黄信号が灯ってしまった。しかしこの状況にも、「残り4試合勝てば（勝点）12取れる」と強気だ。うち3試合は、横浜FM、鹿島、磐田との強豪チームだが、いずれもホームゲーム。さらに昨年ホームで磐田、横浜FMと戦った際には白星を挙げているなど、有利な材料はある。「強いチームに強い」名古屋としては、この横浜FM戦で勝点3を取り、勢いで7月のゲームに勝ち続け、再浮上したいところ。

　2戦勝ち試合がないとはいえ、特に清水戦は「不利な状況から有利な状況に変えることができた、収穫のあるゲームだった」「リーグ戦の中でもトップの内容だった」とネルシーニョ監督は評価している。確かに大宮戦後半以降、俊足のFW杉本を右SBにコンバートすることにより、「現代サッカーにおいてはサイドからの攻撃がなくては始まらない」というネルシーニョ監督が求める形で攻撃が組み立てられ、スピーディーで面白い攻撃を展開するようになった。また、これによって清水戦ではウイングに位置している本田のゴールも生まれたし、藤田もゴールこそなかったものの、いくつかのゴールチャンスがあった。本田は「両サイドが上がることで、これからもっとゴールチャンスが増えると思う」と手応えを語っている。さらに攻撃で言えば、このところ途中出場してチャンスを演出しているFW豊田、MF平林もいい。若手がチームの攻撃を活性化し、新たな展開をみせているだけに、あとは『結果』を残すのみだ。

　対する横浜FMは、前節、中澤の逆転ヘッドで首位・鹿島を撃破。ACLとの過密日程で伸び悩んでいた順位を、2連勝で9位から4位に上げた。理由のひとつに、4バックへのシステム変更で、より攻撃的サッカーへと脱皮したことが挙げられる。これにより、中断期前の借金を一気に返済し、3連覇へ向け、首位鹿島への追撃態勢が整ったというわけだ。

　この強さの中には、多彩な攻撃の仕掛け役である両SB、ドゥトラと田中隼の攻撃参加は欠かせない。ところが今回、ドゥトラが警告累積で出場停止。攻撃の一手がなくなる穴を、どう埋めるか？しかし、FW久保、MF山瀬功、遠藤と、未だ主力をケガで欠いていながら強さをみせる横浜FMに、そんな心配は無用かもしれない。

以上

2005.07.08 Reported by 茂木美佐子

----------
■注目のHot!Baller： 本田　圭佑選手（名古屋）
　（選手名をクリック＆投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう！）
----------