7月29日（金）J2 第23節 草津 vs 鳥栖（19:00KICK OFF/群馬陸）
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------

第２クールにおいて最下位脱出のチャンスが数回あったものの好機を逸し、いまだ最下位に低迷する草津と、第２クールで一時は２位に浮上するも失速し８位での中間地点を迎えた鳥栖。連敗で前半戦を終えた両チームが２週間の中断期間を経て、どのように建て直しを図り、新たなチャレンジをしてくるか、楽しみだ。

鳥栖にとって、草津との過去２戦はいずれもターニングポイントとなっている不思議なカード。９節で草津を２−０で下した後、５勝２分で一気にＪ１昇格圏内の２位まで躍進した。しかし16節、終了間際のＰＫで草津に敗れると、ズルズルと後退。２分５敗とそれまでの貯金をキレイに使い果たした。鳥栖は、後半戦のスタートで草津を叩き、再び上昇気流に乗りたいところ。草津首脳陣によると、鳥栖サイドから練習視察の申し入れがあったといい（実現せず）、鳥栖はこのゲームを重要な一戦として位置付けているようだ。

鳥栖、草津ともに中断期間中は４日間のミニキャンプを行い、フィジカル中心で選手たちを鍛え上げた。草津は21日から24日まで、ザスパ草津「発祥の地」である草津温泉に里帰り。「高地トレーニング」と「熱めの風呂」で心身ともにリフレッシュ。原点回帰で巻き返しを狙う。

草津でのトレーニングを見て、気が付いたのは選手の増加。開幕当初は、試合メンバーギリギリの人数で紅白戦すらままならない状態だったが、ケガ人の復帰やサテライトからの昇格などで戦力が充実。特に、ケガで長期離脱していた大谷、チカの復帰は、チームに大きな力を与えることになるだろう。また、キャンプ中に、手塚監督は、小久保、佐藤、佐田、山崎ら控え選手を中心に個別面談。アドバイスを送るとともに奮起を促した。今後は、ケガ人の復帰と控え選手の活性によって、チーム内の競争が激しくなることが予想される。ゲームに飢えた選手たちをどう起用していくか、後期の手塚監督の采配にも注目したい。

草津は今節、司令塔・山口が警告累積で出場停止。トップ下は、ＦＷ樹森のスライド起用が有力。空いたＦＷのポジションには、13日の福岡戦でＪデビューした特別指定選手・反町（前橋育英３年）が名乗りを上げる。夏休みに入った高校生・反町は、草津のキャンプからチームに完全帯同。「一緒に生活することでコミュニケーションがとれてきた。先発で出場したら、ゴールを決めて勝ちたい。ＦＷは点を取るのが仕事なんで」と反町。Ｊ初ゴールに期待がかかる。今週は、小田島、後藤が別メニュー調整。控えメンバーは、大幅に入れ替わりそうだ。

一方の鳥栖だが、26日にブラジル人選手ＦＷアルレイとＭＦセーザの２人の入団を発表。前節では３バックを試みており、今節、どのようなメンバー、布陣で挑んでくるか全くの未知数だ。「予想がつかないので、自分たちの求めるサッカーをやるだけ」と手塚監督。草津は、宮原、新居ら攻撃の核を確実に潰したい。セットプレーでは八田の動きにも警戒が必要だ。

Ｊ２は今週末の第３クール初戦を皮切りに８月末までの１カ月間で７試合を戦う正念場。ここをどう乗り切るかが終盤戦に向けて大きく影響を与えるだけに、両チームともに後期開幕戦で勝利を挙げて夏本番に突入したいはずだ。

以上

2005.07.27 Reported by 伊藤寿学