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【2006シーズン 戦力分析レポート:愛媛編】JFL仕様からJ2仕様のチームへ調整は順調。初挑戦のJリーグの舞台で、旋風を巻き起こせるか。(06.02.15)

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【今季の見どころ】

今季から新たにJクラブの仲間入りを果たした愛媛FCは、選手の約半数がJリーグ初挑戦。望月一仁監督にとっても、初めてJリーグの舞台で采配を振るうことになる。新加入選手も20歳前後の若い選手が多く、フレッシュな顔ぶれでJ初シーズンに臨む。開幕に向けて望月監督以下選手らは「思い切ってJリーグに挑戦したい」と口を揃え、現在は不安よりも期待に胸を膨らませているようだ。  

愛媛は、昨季のJFLで最少失点の堅守をベースに勝点を積み重ね、優勝を掴んだ。負けないサッカーでJリーグ加入を果たした望月監督だが、今季掲げるスローガンは「スピード&アグレッシブ」。チャレンジャーとして臨む今シーズン、本来ならば守備を固めてカウンターという戦術がセオリーと言えるかもしれない。しかし、望月監督は昨季から一転、より攻撃的なサッカーでJ2に挑戦する。 
キャンプでも高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、奪ったボールを素早くゴールへ運ぶアグレッシブなチームづくりに取り組んでいる。特にパスや判断のスピードアップには、厳しく注文をつける。「JFLで通用してもJでは通用しない」。練習中に監督が度々繰り返すこのフレーズが象徴的だ。  

新チームとなって約1ヶ月。Jリーグで戦うというプロ意識の向上に加え、各ポジションに新加入選手が加わったことでチーム内の競争が激化。その中でチームの軸となりそうなのはFW永冨裕也やMF濱岡和久、DF金守智哉、GK羽田敬介といった監督の信頼も厚い昨季からのメンバーか。このセンターラインに高萩洋次郎(19歳)、森脇良太(19歳)ら若い新戦力と友近聡朗、石丸清隆らベテランをうまく融合させることができるか、望月監督の手腕が試される。 
若く伸びしろが多く残されたチームだけに、早い段階でJ2のレベルに慣れれば台風の目になるポテンシャルがある愛媛。逆を言えば、若さゆえに90分通してそしてシーズンを通してパフォーマンスを維持することは難しいかもしれない。 
昨季は好不調の波がありながらも、Jリーグ入りという大きな夢に向かってチームが一丸となることができた。J1へいきなり昇格することは難しく、J2から降格することもない今季はモチベーションの維持が課題か。しかし、結果が全てのプロクラブとなった以上、言い訳はできない。  

地元で迎える開幕戦は1万5千人の満員のスタジアムとなりそうで、愛媛のJリーグ挑戦は盛り上がりを見せ始めている。スタジアムを訪れるサポーターのためにも1試合1試合を大切に戦い、愛媛のサッカーを確立するとともに愛媛にサッカー文化を根付かせるシーズンとなることに期待したい。  

【注目の新戦力】

●FW 22 大坪博和 
昨季は決定力不足に悩んだFW陣(10得点でJFL得点ランキング13位の永冨がチーム最多得点)に新しく加わったのが、JFLで18ゴールを挙げて得点王を獲得した大坪だ。今年27歳を迎える遅咲きのFWだが、大塚製薬、佐川急便大阪SCと渡り歩きJFLで着実に力をつけてのJリーグ挑戦。ペナルティエリア付近でスペースを見つけ、ファーストタッチでシュートを狙える得点感覚が魅力だ。 
今季ポジション争いが最激戦区となったFW。ポストプレーヤーというよりもストライカータイプの大坪は、ベテラン友近や昨季スーパーサブとして活躍した田中俊也らとのスタメン争いとなるか。広島から期限付きで加入した田村祐基なども含めてライバルは多いが、FWの得点力アップはJ2で勝点3を取るために、愛媛にとって重要なポイント。期待される大坪でも決してポジションは安泰ではないが、持ち味の勝負強さ、決定力を発揮すればJ2でもひと暴れする潜在能力は充分にある。そのためには濱岡ら中盤のパサーとのコンビネーションを高めることが必須だ。  

【日本代表へイチオシ】

●MF 25 高萩洋次郎 
今季、愛媛には広島からFW田村、MF高萩、DF森脇の3選手が期限付きで加わった。いずれも若い選手だが、広島では既にトップチームで公式戦出場実績を持つ期待の新戦力だ。  

中でも注目度が高いのが、ボランチでの出場が予想される高萩洋次郎。広島では高校生の時にプロ契約。2004年にマレーシアで行われたAFCユース選手権では、現在オランダで活躍中の平山相太らとU-19日本代表として出場。FIFAワールドユース選手権出場権獲得に貢献した。ワールドユース選手権の出場はならなかったものの、将来性豊かなMFだ。イマジネーション豊かなパスを武器に、各年代で日本代表に選ばれるなど早くからメキメキと頭角を現した高萩だったが、昨季広島では出場機会に恵まれず伸び悩んでいた。 
心機一転、愛媛で再スタートの今季、キャンプでは既にボランチでその潜在能力の高さを発揮し始めている。名古屋や柏などとのトレーニングマッチで中盤で長短のパスを織り交ぜ、ラストパスでは得点も演出。そのサッカーセンスは疑う余地なく、スタメンの座も確保しそうだ。J2で48試合の長丁場を戦い抜きサッカーセンスに磨きをかけることはもちろん、フィジカル的にも精神的にも成長できるかが今季の課題だ。タレントの豊富な日本代表の中盤を務めるためにはあらゆる面でのレベルアップが不可欠だが、近い将来、日本代表候補に踊り出ても不思議ではない逸材だ。  

【開幕時の布陣予想】

昨季はチームの状況や対戦相手によって3-5-2と4-4-2を併用した望月監督だが、今季の基本陣形は4-4-2となりそうだ。まずFWでは昨季チームの得点王となった永冨が、ポストプレーヤーとしても望月監督の信頼を得ている。しかし永冨を含め、キャンプで好調の田中や昨季までエースの友近らは、横一線で激しい競争を続けている。大坪や田村ら新加入選手との力の差もなく、組み合わせの試行錯誤はシーズンが始まっても続きそうだ。  

同じく中盤のポジション争いも激しい。ボックス型の攻撃的な位置には濱岡、ボランチでは石丸が軸となるか。トップ下では昨季から続く広庭輝と猿田浩得のポジション争いに菅沼実、江後賢一が加わった。4人ともパサーというよりはスピードを生かした2列目からの飛び出しやドリブルを得意とし、タイプが似ている。スタメン定着は、コンディションや周囲との連係向上が鍵になるだろう。ボランチでベテラン石丸とコンビを組むのは、新加入の高萩になりそうだ。ただ、故障がちな石丸の代わりに、守備面でハードワークができる井上秀人にもスタメンを奪う力は充分にある。  

ポジション争いが激しい攻撃陣とは一転して、守備陣は昨季からほぼ変化がない。ディフェンスラインを統率するのは、鋭い読みとカバーリングのよさが持ち味の金守。右サイドには新加入の森脇が入りそうだが、長いシーズンを乗り切るにはバックアップがやや不安だ。GKにはキャプテン羽田が守護神として君臨している。昨季のJFL最少失点の守備陣が、J2でどこまで通用するか期待したい。  

Reported by 近藤義博


2006開幕直前 クラブ別キャンプ・戦力分析レポート
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