5月18日（木）ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 千葉（19:00KICK OFF/新潟ス）
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清水とともにナビスコカップ予選　Cグループ2位タイの新潟にとって、決勝トーナメント進出のためには勝点3が絶対に必要な試合になる。キーマンは岡山哲也だ。リーグ戦第12節・清水戦（5月6日）、ヤマザキナビスコカップ前節の広島戦（14日）と2試合連続でスタメン出場した。この試合もスタメンが濃厚。ポジションはFWに入る。
ここ2試合は前線でたくみに攻撃のリズムをつくった。千葉戦は前回（4月12日）のアウェイでゴールを挙げている。今節のホームではより果敢に得点を狙いにいく。
千葉は前節で清水に敗退。ここで勝点3を奪えば予選突破が決まるだけに、負けられない試合であることは新潟と変わりはない。

「ゴールを決めたらチアリーダーのところにハイタッチしにいこうかな」。岡山らしい『決意表明』だった。この試合、新潟は負ければもちろん、引き分けでも決勝トーナメント進出がほぼ絶望的に。チームと同様、岡山にとっても重要な試合だ。「結果、つまり得点がほしいですね」。ゴールを狙う意欲を強い口調で示した。
ここ2試合、リーグ・清水戦は66分、ナビスコカップ・広島戦は85分、ピッチに立った。ポジションはFWで矢野貴章との2トップ。懸命にボールキープをする矢野をサポートするほか、中盤の選手の動きもケア。そして絶妙なボールコントロールで相手守備をかわしてゴールに迫る。流動的な動きで攻撃のリズムをつくってきた。
もっとも岡山自身は「まだ最低限の仕事をしているだけ。それ以上のことをしなければ」。あくまで得点をノルマとして自分に課す。名古屋から新潟に移籍して2年目。リーグ戦通算295試合出場のキャリアの持ち主。今季はここまで、リーグ戦、カップ戦とも全試合ベンチ入りしている。ただ、出場は合計9試合。後半の途中出場がほとんど。矢野、中原貴之の若手FW、田中亜土夢、河原和寿のU-19日本代表コンビと新潟の攻撃陣は若手の台頭がめざましい。
その状況にあって、スタメン出場は絶好のアピールの場になる。「若手や中堅にはできないプレーを見せたいね」。千葉戦では前回、一時2対1と勝ち越すゴールを決めている。このときは今季初スタメン。「千葉戦はいいきっかけになりそう」と好感触がある。走力を武器にする相手なだけに、攻守ともに運動量の豊富さが求められる。それも「厳しいけど、その分充実感も得られる」。新潟・鈴木淳監督も「攻撃にアクセントがつけられる存在。守備もしっかりやってくれる」と期待を寄せている。

千葉は前節の清水戦、後半に入ってエンジンがかかった形だった。引き分けでも決勝トーナメント進出という意識がなかったとは言い切れない内容。その分、今回はきっちりと序盤から勝ちに来る。日本代表に選出された巻誠一郎が合宿参加で不在だが、前線にはハースが入り、不安はない。羽生直剛は前回の新潟戦で同点ゴールを挙げている。佐藤勇人とともに鈴木監督が「注意しなけれぱならない存在」と、前日練習では飛び出しへの対応に時間を割いた。戦力が安定しているだけに、気持ちの空回りさえなければ、試合運びに不安要素は見当たらない。

予選突破をかけ、なんとしても勝たなければならない新潟の気迫と、すっきりと決めたい千葉の意地。セカンドボールや前線でのプレッシャーなど、細かいプレーの差が時間が経つにつれて響いてくる。


以上

2006.05.17 Reported by 斎藤慎一郎

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