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【J2:第2節 栃木 vs 湘南】レポート:内容で湘南を凌駕した栃木。しかし、セットプレーからの一発に沈む(09.03.15)

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3月15日(日) 2009 J2リーグ戦 第2節
栃木 0 - 1 湘南 (13:03/栃木グ/5,093人)
得点者:56' ジャーン(湘南)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム
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 険しい表情で会見に臨んだのは、開幕2連勝した湘南ベルマーレ・反町康治監督だった。
「ゲームには勝ちましたが、勝った気がしないゲームでした」
 湘南は勝点3を獲得したものの、試合内容では圧倒的に栃木SCが凌駕した。それだけに、「我々のやろうとしたサッカーが内容面でできただけに、結果が出なかったのは残念でした」と、松田浩監督は悔しさを滲ませた。
開幕戦と同様にスコアは0-1だったが、自分達のサッカーができずに敗れ去ったFC岐阜戦とは異なり、湘南戦では攻守両面で意図したことがピッチで表現できた。内容に結果が付随すれば申し分なかったのだが、思うに任せなかった。栃木は連敗を喫した。

最初に絶好機を迎えたのはアウェイの湘南だった。アジエルがゴール前に供給した浮き球のパスに阿部吉朗が反応。入江利和がクリアに入るも、阿部が背後からかっさらいシュートを放つ。しかし、GK小針清允が渾身のセーブを披露したことで、湘南は先手を取り逃がす。
開始5分の窮地を脱した栃木は、「立ち上がりに相手に決定的なチャンスを作られたことで、逆に緊張が解れ、前へ行けた」と、先発起用の左サイドバック入江が果敢に仕掛けた。栗原圭介との左サイドのコンビネーションは抜群で、「相手に問題を起こさせるプレーをした」(松田監督)。アグレッシブな入江の姿勢が周囲を刺激した。
「相手の3トップに対して4枚で準備し、中盤で挟み込めた」(大久保裕樹)
コンパクトな陣形を保ち、素早いアプローチから自由を奪った。セカンドボールもボランチの本橋卓巳と鴨志田誉を中心に拾いまくった。主導権を握って試合を進めたことで、湘南の脅威の3トップを封じ込めることに成功する。ことに田原豊へボールを収めさせなかったことで、攻撃力を半減させられたことは小さくなかった。
栃木は守備からリズムを作り出し、スペースでボールを受け、少ないタッチ数でボールを回し、サイドから攻め立てた。40分、河原和寿のスルーパスに鴨志田が鋭く飛び出しシュート。決定的なシーンを生み出すも、惜しくもクロスバーに嫌われてしまう。
「DFラインから縦1本という最もやってはいけないボールの動かし方をしてしまった」(反町監督)湘南は、攻撃に精彩を欠いた。序盤の好機から流れを引き寄せられずに45分を終える。

優勢に試合を運んだのは栃木だったが、後半11分に均衡を破られる。CKからジャーンの高さに屈した。GK小針はボールに触れるも、弾き切れずにゴールへと吸い込まれていった。セットプレーのたびにファーサイドへ蹴り込んでいた湘南としては、狙い通りの先制弾だったに違いない。
リードしたことでアジエルがボールに触れる機会が増え、危険な香りが漂い始めるも、連敗を避けたい栃木は再び攻勢に出る。途中交代の松田正俊がポストプレーから反転シュート。米山篤志は無回転ミドルを打ち込んだ。だが、松田のシュートはポストに弾かれ、リバウンドに鴨志田が詰めるもGK野澤洋輔に阻まれる。米山のシュートも、掴み切れなかったGK野澤がこぼしたボールに松田が詰め寄るもDFに間一髪でクリアされる。難を逃れた湘南は田原に代えて投入したトゥットを前に配し、堅守速攻に切り替え、ブロックを構築して耐え抜いた。最後まで栃木は攻め続けるが、あと一歩届かなかった。

前節に引き続き思うようなサッカーが展開できなかった湘南だが、「勝てたことはよかったと思う。内容が悪くても、勝つと負けるとでは全然違う」と野澤が話すように、苦戦を強いられながらも勝ち切ったことは今後に繋がるはずだ。先は長いが、昇格には苦戦が付きもので、勝点3は取れる時に取っておいた方が後々楽になる。消化不良だったかもしれないが、「アウェイで勝てたことは収穫」(阿部)。

「今日のようなサッカーをすれば勝つ確率は高くなりますし、(年間を通して)勝ち越せると思います」と、松田監督は組織的なサッカーに対する手応えを口にした。敗戦にもネガティブになる必要はない。ただし、松田監督は、こうも言っている。「何かが足りない」。その「何か」に対して具体的には触れなかったが、両ゴール前での精度ということになるだろう。敵陣での最後の仕上げの作業と、自陣で最後に仕上げられないようにする作業。突き詰めれば個のレベルアップということになる。攻撃陣は決定力を、守備陣は1対1での対応力を、向上させなければならない。

強くなるための近道はないし、勝利への近道もない。でも、着実に歓喜の瞬間へと近付いているのも、また確かである。

以上


2009.03.16 Reported by 大塚秀毅
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