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【J1:第30節 浦和 vs 京都】レポート:京都、4試合を残して今季16位以下が確定。浦和はポンテが魂の一撃!(10.11.15)

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11月14日(日) 2010 J1リーグ戦 第30節
浦和 2 - 0 京都 (14:04/埼玉/32,398人)
得点者:25' エジミウソン(浦和)、90'+1 ポンテ(浦和)
スカパー!再放送 Ch181 11/16(火)後09:00〜
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試合終了のホイッスルが吹かれた瞬間、京都の選手たちは次々とピッチに崩れ落ちた。京都は浦和に0−2で敗れ、今季4試合を残して降格条件の16位以下が確定した。

立ち上がりは京都の方が出来は良かった。「今日は立ち上がりから浮き足立っていた」と秋田豊監督は語っていたが、巧みなボールキープを見せる柳沢敦に素早くパスを入れるシンプルな組み立てに、ディエゴ、ドゥトラが絡む攻撃でゴールに迫った。「立ち上がりのリズムは悪くなかった」と柳沢も振り返る。

だが、京都は不慣れな環境に苦しみ、チャンスをものにできなかった。柳沢が「ミスが多かった。グラウンドの状況に慣れるのに時間がかかった」と指摘したように、埼玉スタジアムのスリッピーな芝に戸惑い、フィニッシュの精度を欠いた。特にドゥトラがチャンスを何度か潰していたのは痛かった。この時間帯でゴールを決めていれば、試合は全く違った展開になっていたかもしれない。

浦和としては相手のミスに助けられた部分が大きかった。京都の前線からのプレスに苦しみ、劣勢を強いられた。プレッシャーを受けたDFラインが中盤、特にビルドアップの起点となる柏木陽介にいい形でボールを供給できなかったため、攻撃のリズムをつかめなかった。「京都が最近、最初の10、15分でハイプレッシャーで来ることはビデオを見てわかっていたので、そこまでの驚きはなかった」と高橋峻希は振り返ったが、危ない場面はあった。

それでも浦和は徐々に盛り返すと、25分に一瞬のコンビネーションプレーで先制点を奪う。柏木のパスからエジミウソンがダイレクトで浮き球を裏のスペースに送る。鋭く反応したサヌのシュートはGK守田達弥のセーブに阻まれたものの、こぼれ球をエジミウソンが押し込んだ。京都とは対照的に、浦和は最初の決定機をきっちりと結果に結びつけた。

このゴールで試合の流れは一気に浦和に傾いた。高橋、原口元気などがゴールを襲い、スタジアムを沸かせる。京都はプレッシャーをかけにいく積極的な姿勢がすっかり陰を潜め、自陣でポジションを埋めるだけの受け身に回ってしまった。

勝利しか生き残る道がないのに大人しくなってしまった選手たちに対し、秋田監督はハーフタイムに「何を怖がっているんだ!」「プロとしてしっかり闘え!」と一喝。すると、京都は息を吹き返し、水本裕貴、途中出場の中村太亮、ディエゴなどがゴールを狙う。74分にはドゥトラのオーバーヘッドバスから途中出場の中村充孝が決定的なシュートを放ち、浦和に冷や汗をかかせる。

浦和は追加点を奪って早く試合を決めたかったが、アタッキングサードで決め手を欠いた。いいところまでボールを運べても、フィニッシュに向かう迫力が不足していた。1−0でリードはしているものの、どこかフラストレーションの溜まる試合運びだった。

そんななかで役者の違いを見せつけたのは、ケガから6試合ぶりに復帰したポンテだった。迎えた後半ロスタイム、エジミウソンのパスを受けたポンテは刹那の切り返しでマーカーを振り切ると、右足を一閃。鮮やかな弧を描いたボールはGKを無力化する軌道を通り、ゴールマウスに吸い込まれていった。

「エジ(エジミウソン)からのパスが来た時から、相手のDFが速いスピードで寄せてきていたので、やってみようと思っていた」。イメージ通りの切り返しと圧巻のシュート精度。82分からピッチに立ったポンテは、ワンチャンスで決めた。チームメイトの高橋は「今日は僕にチャンスが何回かあって決められなかったけど、逆にポンテ選手は1回で決めてしまった」と百戦錬磨の美技に舌を巻いた。

試合後のヒーローインタビュー、ポンテは感極まって号泣した。「全てのサポーターの後押しに心から感謝している。あと数試合がレッズでの最後の試合になるかもしれない。サポーターの声しか聞こえてなかった。この素晴らしいサポーターを愛している」。

苦しい時でも自分を支えてくれるサポーターの愛情に、ポンテは胸に込み上げてくるものを抑えることができなかった。「いろんな思いもあるし、複雑な気持ちはあるが、サポーターの自分に対する愛情は特別なもの。つねに愛情を注いでくれるので、自分もサポーターに特別な思いを持っている」。あのスーパーゴールは様々な思いを込めた、まさに魂の叫びだった。

試合後、勝利の歓喜に揺れるスタジアムでは、背番号10を称えるチャントがしばらく鳴り響いていた。

以上

2010.11.15 Reported by 神谷正明
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