本文へ移動

今日の試合速報

第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待
第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第27節 柏 vs 新潟】プレビュー:ACLから中2日で迎える新潟戦。柏には“バランス”と“ゲームコントロール”が求められる。注目は鈴木大輔と川又堅碁の同期対決。(13.09.27)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月の半ばから週2試合ペースをこなす柏は、実にこの43日間で12試合目を迎える。中でもここ数試合はJリーグとAFCチャンピオンズリーグの試合を中2日で繰り返し、サウジアラビアへの長距離移動も手伝ってかなりハードな日程を強いられている。

したがって柏の懸念はコンディショニングだ。栗澤僚一は「過密日程は前から分かっていたこと。覚悟はしていたし、慣れてきた」と話してはいるが、前節のC大阪戦、ACL準決勝第1戦の広州恒大戦を見た限りでは、後半に足が止まり、やはり連戦の影響が大きく表れていると言わざるを得ない。しかも今節の新潟戦を終えると、今度は中国遠征が待ち受けており、中3日で広州とのリターンマッチに臨む。フレッシュな選手をうまく起用しながら、このハードな日程を乗り越えていくしかない。

対する新潟は、ホームでは5連勝中もアウェイでは現在3連敗中、しかも3試合連続無得点だ。前節のアウェイ広島戦では、新潟は終始攻めていたものの、引いた広島の守備を崩せず、逆にカウンターから2点を献上して0−2で敗れた。
本来ならば広島がアクションを起こし、新潟が積極果敢なプレスとショートカウンターで相手ゴールに襲い掛かるはずが、前節に限りその立場が逆転したような試合展開となった。確かに、自分たちからアクションを起こす場合、リスクマネジメントが徹底されていなければ、新潟のカウンターの餌食になるということは、第14節の対戦で柏は痛いほど思い知らされている。
あの試合、工藤壮人とクレオのゴールで逆転し、あとは柏の逃げ切りパターンを発動するばかりだと思っていた。ところが柏は試合を終わらせるのではなく、3点目を奪いに無理やりアクションを仕掛け、中途半端な形でボールを失い、試合終盤に田中亜土夢と岡本英也のゴールを浴びて再逆転を許すという、新潟にとっては劇的な、柏にとっては最悪の幕切れとなった。まるで2004年J1ファーストステージ第3節、柏の葉公園総合競技場での悪夢が再現されたような試合である。

また、先日の広州戦の敗戦も、足が止まり始めた時間帯に、柏は攻めるのか守るのか、その意志統一がチーム全体にされておらず、リスクマネジメントの意識を欠いたことが敗れる要因の1つになっている。
今節の新潟戦は柏のホームだ。しかもすぐ後にアウェイの広州戦が控えるため、リーグ戦に勝って弾みをつけて中国へ乗り込みたい、そんな気持ちが沸き起こっても不思議ではない。田中順也が「攻め急ぎすぎた」と広州戦の敗因を振り返ったように、今回の鍵は攻め急ぐのではなく、バランスを取りながら試合を進められるかにあると見ている。連戦中で当然疲労も溜まっている。アクションを起こすよりも、守備を重んじながら相手に合わせたリアクションも、この連戦の中ではより現実的な戦い方となり得るはずだ。
例えば、山中亮輔はU−20日本代表の招集をチーム事情により辞退した。これは、彼を戦力とネルシーニョ監督が見なしたからであり、起用の可能性を示唆している。山中は20歳と若く、攻撃が武器のサイドバックだ。自分の良さをアピールすることも大事だが、それに固執しすぎればバランスを失う原因になる。もちろん、山中はあくまで一例であって、彼に限らず、連戦の中では今まで出番の少なかったフレッシュな選手の抜擢があってもおかしくはない。彼らには自らのアピールとゲームコントロールの両面で、しっかり折り合いをつけることを求めたい。

最後になるが、やはりこの試合の注目は鈴木大輔だ。前回対戦では負傷欠場だったため、今回が初の古巣対決となる。7月の東アジアカップで日本代表に選ばれてからというもの、日の丸を目指す意欲の高まりから、鈴木は一気にパフォーマンスレベルを上げてきた。第19節の鳥栖戦では豊田陽平、前節はC大阪の杉本健勇、ACLでもアルシャバブのサウジアラビア代表FWナイフ ハザジ、広州のエウケソン、ムリキなど、強烈なアタッカーとの真っ向勝負には迫力があった。
そして、新潟にはかつてのチームメイトで同期の川又堅碁がいる。間違いなく川又も燃えているだろう。鈴木と川又、この2人が繰り広げる90分間の真っ向勝負が、この一戦の最大の見どころになるのかもしれない。

以上

2013.09.27 Reported by 鈴木潤
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第11節
2024年5月3日(金)19:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/04/29(月) 13:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J1リーグ全ゴールまとめ【0427-0428】