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【J2:第2節 札幌 vs 山形】レポート:互いに攻め合った熱戦はタイスコアでタイムアップ。どちらもフィニッシュの精度に課題を残すものの、攻撃的なゲーム内容は見応え十分だった。(14.03.10)

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最終スコアは1−1。山形の石崎信弘監督が「短いトレーニングのなかでやろうとしていることを出してくれている」と敵地でのドローに多少の満足感を見せると、「前半の内容を考えると、最低限の勝点1で終われたと思っています」と札幌の財前恵一監督も振り返る。ホームの札幌としては言うまでもなく勝点3を積みたい試合ではあったが、10対16というシュート数や、決定機の数などを考えると、1−1というスコアは内容を反映した妥当なものだったと言えるかもしれない。

序盤は完全に山形のゲームだった。「緊張なのか消極的な入り方で、基本的には攻守ともに圧倒された」と財前監督が評したように、萬代宏樹、ディエゴというパワーのある山形のアタッカーを前に、札幌の守備陣はラインを下げてしまい、秋葉勝、宮坂政樹で組む山形の守備的MFが前を向いて自由にパスを蹴る場面が多く、アウェイチームが巧みに左右へ配球しながら札幌陣内へと入り込んでいった。札幌は中盤以前に攻撃的な選手が多いこともあってか、攻から守へと切り替わったタイミングで隙を見せてしまう局面が前半は何度もあり、逆に守から攻へとスピーディに切り替えてくる山形に対して後手を踏む場面が目に付いた。

そうしたなかでも札幌は攻撃陣がセンスを見せて、菊岡拓朗からの見事なパスから前田俊介が巧みに決めて先制点を奪うのだが、ここからもなかなか流れを変えることができず。39分にゴール前のこぼれをディエゴに蹴り込まれ試合は振り出しへと戻る。

だが、後半に入ると試合は一気に見応えを増していく。山形はアウェイながらも前半の勢いそのままに、マイボールになるとアウトサイドの選手が高い位置へと張り出して攻撃的なスタイルを継続。札幌もハーフタイムを挟んだことで息を吹き返し、後半立ち上がりにスローインから内村圭宏がうまく決定機を作り出すなどリズムを得ていった。

札幌が主導権を握れば、山形が体を張った守備でこれを跳ね返す。山形がペースと取り返せば、札幌がグループでの守備で封じる。そうした、目まぐるしく主導権が入れ替わる後半のゲーム展開に、スタジアムは何度も大きく沸いた。

絶妙なパワーバランスのゲームだったように感じる。後半は双方が互いに攻め合い、同じくらいチャンスを作り出していた。札幌も山形も、少しでも攻撃の意識を高めればより質の高いチャンスを生み出せそうな気配はあったが、それはイコール、リスクを冒すということでもあり、逆に相手にカウンターのチャンスを与えかねない。そうしたバランス感のまま時計の針が進んだこともあって、両指揮官ともに選手交代こそ積極的に施しながらも、システムのバランスに大きな変化をつけるには至らなかった。取れるのならばもちろん勝点3は欲しいが、そこに意識を向けすぎて勝点0になってしまうことも避けたい。両チームがそうした戦いを進めていたことを考えても、ドローという結果はやはり妥当なものだったのだろう。これがシーズン終盤であれば順位を考えて様々なプランも出てくるのだろうが、やはりまだ第2節。強引にでも勝点3を引き寄せるより、まずは穏便にシーズンを始動させたいという心理も働くはずだ。

シーズン序盤戦であるが故に選手間の連係の部分はまだまだ未成熟で、「最後の崩しのところはまだまだ工夫の余地がある」(石崎監督)、「相手ゴール前での落ち着き、余裕をもう少し持てるようにしなければ、得点はなかなか増えていかない」(財前監督)とどちらもフィニッシュのところに絶対的な課題を感じているところ。しかしながら、そうした段階ながらもアグレッシブに攻め合い、攻撃的なゲームでスタンドを何度も沸かせた内容面は賞賛に値する。結果の部分には双方とも色々と思うところはあるかもしれないが、見ていて十分に楽しめる、白熱した好ゲームだった。

以上

2014.03.10 Reported by 斉藤宏則
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