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【ヤマザキナビスコカップ 鳥栖 vs G大阪】レポート:攻撃に変化をつけることができずに、若さと勢いに屈した鳥栖。ベテランと若手の持ち味をうまく出したあったG大阪が予選突破に一歩前進。(14.04.17)

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意図しない状況に陥った時に修復することができれば、結果は想定通りになるかもしれない。プロフェッショナルの世界では、期待や運だけでは結果を得ることはできないことを改めて感じた試合だった。そこに必要なことは、想定と違った状況でも結果を得るための手段と技術。選ばれし者しか立てないピッチの中では必要不可欠なものであり、そこをチーム一体となって出し合うことで結果に結びつく。
この日のG大阪は、ベテランと若手、試合巧者と勢い、それに結果を求める強い気持ちが加わり90分間を戦い抜いた。

鳥栖とG大阪ともにリーグ戦の間の試合とあって選手を大幅に入れ替えて臨んだ。
鳥栖は、ケガ人の影響もあり攻撃に定評のあるMF谷口博之をセンターバックに、ボランチを本職とするMF崔誠根を右サイドDFに据えて臨んだ。前線には、指定強化選手のFW山崎凌吾、MF福田晃斗を「経験を積ませる意味」(尹晶煥監督/鳥栖)と起用した。
G大阪もFWに高木彰人、MF井手口陽介とユース所属の選手を入れての布陣だった。
日ごろからの練習でも組み合わせる機会が少ない中で、公式戦を戦うのだから、お互いに想定外のことは起こりうることは織り込み済みだろう。90分間を通して彼らは持てる力を出し切ったと思う。

しかし、その出し切った実力が勝負の結果を持ってくるとは限らない。
両者に勝利がつくわけではなく、片方が勝者となればもう片方は敗者となるのが勝負の世界。上手く持てる力を結果に結びつけたのはG大阪だった。
34分、FWの高木彰人が左サイドに流れた。センターサークル付近でボールを保持していた(おそらく)MF井手口陽介はこれを見逃さずロングフィードした。「前線でタメを作ってくれるのではないかと」期待した長谷川健太監督の期待通り、中盤からボールを引き出し、起点となってMF大森晃太郎のゴールを導いた。この数分前には、クサビの動きを見せながら左サイドでボールを受けるプレーも行っていたことが、このゴールにつながったと言える。持てる能力を存分に出していた若きFWを鳥栖のDFはマークしきれずにいたことが先制を許すきっかけとなった。

「試合の入りは悪くなかったと思うけど・・・」とこの日ボランチに入った高橋義希は振り返った。
確かにボールを前線に送るプレーは多く見られた。FWに入った山崎凌吾の高さとスピードを生かす作戦は間違えではない。
「もう少しDF裏へやくさびのボールで良いボールが入るともっと違う形になったのかなと・・・」(高橋義希/鳥栖)が反省したように前線にボールを入れる手段に変化があると違った結果が出ていたかもしれない。
58分以降、MF藤田直之とMF金民友が入ることでボールの動かし方が変わり、ボールを回す位置が高くなったし出所も増えた。69分にFWに豊田陽平が入り79分には惜しいシュートも放つことができた。
山崎凌吾の裏に抜けるだけの動きだけではG大阪のDFは崩し切れなかった。
「プロと大学の違いを感じました。簡単には前を向かしてくれず、結果的にシュートを一本も打てず悔しいです」のは本音だろう。可能性を秘めた大型FWだけに、今後の成長に期待したい。

73分には、途中出場の小川直樹が追加点を奪って鳥栖を突き放した。左サイドにボールが回った時に、右サイドから中央に走り込んでワンタッチで合わせたゴールだった。この日の鳥栖は、この2点を返すほどの勢いを見せることができず、ヤマザキナビスコカップ予選を連敗となった。
終わってみると、G大阪にとってCB金正也(G大阪)が語ったように「豊田さんは予想以上に強かったですが、そのほかは想定通りに運べた」試合だった。

誰もが憧れるプロフェッショナルの世界。ピッチに立った段階で、見る側の期待は否が応でもおおきくなってしまう。それと同時に選手が負うプレッシャーも増えていく。つらい時もあるだろうが、結果が伴った時の達成感は、見ている側では味わえないものなのである。そこを求めて走り回るプレーヤーに惜しみない拍手とエールを送りたい。そうすることで、その達成感が増えると思うからである。
ハードルが高ければ高いほど、楽しめるのもサッカーなのである。

以上

2014.04.17 Reported by サカクラゲン
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