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【J2:第40節 熊本 vs 愛媛】プレビュー:愛媛を迎える今年最後のホームゲーム。熊本に求められるのは、1年間で培ったものを余さず表現すること。(14.11.09)

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今年3回目の対戦となる山形を迎えた熊本は前節、立ち上がり10分にフリーキックから先制を許すと前半の内に3失点。後半は盛り返して園田拓也の2試合連続ゴールで1点を返したもののスコアをひっくり返すには至らず、4試合ぶりに黒星を喫することになってしまった。順位は15位となり、6位大分との勝点差は残り3試合では埋まらない13に。この結果、選手達が自ら今季の目標として掲げたプレーオフ進出は果たせなくなった。

だが小野剛監督は選手達にこう話したという。
「目標には手が届かなくなったけれど、そういう時に本当の強さが表れる」
つまりプレーオフに進めなくなったことでモチベーションが低下するようではいけないということ。実際、水曜日に30分×3本を行った紅白戦をはじめ、今週のトレーニングを見ても戦意が落ちている様子はまったくなかった。ホーム最終戦となる今節を含めた残り3試合に向け、むしろ今まで以上の緊張感に満ちていたと言っていい。

長崎戦の前半に至近距離から相手の蹴ったボールを顔面に受けて首を痛めた片山奨典が大事をとり、前節は篠原弘次郎が5試合ぶりに先発したことを除けば、小さくない手応えを得た37節の磐田戦からこちら3試合、小野監督はスタメンをいじっていない。しかし水曜の紅白戦で問題なくプレーして「いいシミュレーションができた」と話す片山のほか、当初予定より少し長引いたもののFWアンデルソンも復帰。前節は後半からの出場だったが流れを引き寄せるのに貢献した仲間隼斗、そして今季限りでの引退が発表されている藤本主税と吉井孝輔ら、先発していない選手もコンディションは上向きで、シーズンが大詰めに入ってもなお、チーム内では依然として激しい競争が続いている。そうしたことも緊張感が保たれている要因で、今節は篠原が出場停止となる最終ラインのみならず、おそらく最初の11人には若干の変化があるだろう。

ともあれ、小野体制で臨んだ2014年のロアッソ熊本をホームで披露する最後の試合。集大成として今シーズンの成長ぶりを示すこと、それこそが最大のミッションであり、ひいては結果を手にするための手段だ。「前期、力が発揮できずに悔しい思いをしたゲームがあり、岐阜や京都、磐田には後期、前期と違う戦いができた。それをしなければならないもう1つの相手が、愛媛だと思っています」と小野監督が話す通り、0−4と大敗した前期の悔しさ、その記憶をあらためて思い起こし、あの日の借りを返さなくてはならない。

ただ愛媛にとっても、——石丸清隆監督が「みっともないゲーム」と試合後に述べるほど——いいところなく敗れた前節長崎戦のショックを払拭し、北九州を迎える次節のホーム最終戦につなげたい一戦。32節の岡山戦から8試合失点が続いているなか、前節はよりアグレッシブにプレーすることを意識しながら積極性を欠いたため、その点は今節に向けて修正が施されていることだろう。もとより、得点はリーグ8番目と攻撃力のあるチーム。「ストライカーファンド」の取組みで夏に加わったリカルド・ロボはここまで13試合出場の3得点と期待通りの数字を残せてはいないが、総得点の半分を超える28得点をたたき出している前3人のクオリティはJ2屈指。西田剛、河原和寿、そして昨季熊本でその兆しを見せ、オレンジに着替えた今年、たしかにブレイクした堀米勇輝で形成するトライアングルの強みを生かすうえでも、相手の後手を踏まないアグレッシブさを取り戻すことが今節のポイントとなる。

もっともその点は熊本も同じで、前節山形戦を教訓とすることが求められる。「前半の入りや失点してからのプレーの選択で、強気の姿勢を出せなかった。前期の対戦でも後半の最初のプレーでホリ(堀米)にやられているので、乗せないようにボールが足元に入る前に寄せて、前を向かせないようにしたい。頭から強気に行くことが大事」と橋本拳人は言う。熊本としては、前節愛媛を下した長崎同様、ラインを高く押し上げることによってコンパクトなゾーンを作り、相手に自由にプレーさせる間合いを与えないことが1つのテーマ。加えて、「ボールを失わないことだけを考えて単につなぐのではなく、リスクを冒しても相手を置き去りにする、“はがす”動かし方をすること」(小野監督)が重要になる。熊本の[4−2−3−1]と愛媛の[3−4−3]が必然的に生みだすミスマッチを利用して薄い所を衝き、スムーズな流れでフィニッシュに結びたい。今シーズン大きな得点源となっているセットプレーの強みを生かすにも、思い切った仕掛けやシュートの判断は有効だろう。一方で、日々取り組んでインプットしたあらゆる状況でのシュートのイメージから、局面に応じて適切なパターンをチョイスできるどうか、その冷静さも問われる。

2005年の九州リーグに始まり、JFLでの2年間、そしてJ2でのこの7シーズンと、10年にわたって塗り重ねてきた熊本の歴史、そのスタート地点とも言える場所に、J2入りして最初の対戦相手である愛媛を迎える節目の一戦。今年培ったすべてのことを余さず発揮して、今季最後のホームゲームをいい形で締めくくりたい。

以上


2014.11.08 Reported by 井芹貴志
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