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【札幌】中山雅史選手引退会見全文(12.12.04)

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●中山雅史選手
「本日はお忙しい中集まっていただき、ありがとうございます。私、中山雅史は今シーズンを持って第一線を退くことを決めました。長い間、ありがとうございました」

Q:最終的に引退を決断した時期と、決断までの流れは。
「一昨年の終わりに手術をしたのですが、その時点で膝がかなり悪いということをドクターから聞いていました。痛みが消えることはない、と。ただ、手術をして次の年とにかくやってみようと思ったんですが、それでもなかなか痛みが引かず、最終的にはまたリハビリになってしまいました。それで昨年は走れないような状態にまでなってしまい、歩くことも困難な状態になってはいたのですが、そのなかで色々な治療法を模索して、優秀な先生に出会いました。そこからリハビリを開始し、その頃に比べれば今の状態というのは信じられないくらいに回復というか、色々な動きができるようになりましたから、その先生には本当に感謝しています。ただし、そういうことを考えながらプレーしたときに、一歩が出ないだとか、ターンが厳しいとか、そういったものを感じながらリハビリを続けてきました。そういったなかで、自分のレベルがJリーグのなかでは厳しいと感じてきました。今シーズンの最終戦まではとにかく、自分のできることに精一杯挑戦しようと思ってやってきましたけれども、なかなか難しいとも感じました。そうしたこともあり、やはり退いたほうがいいのかな、という思いに至りました。ただ、そうは思っても、この会見場に来るまでも『辞めなきゃいけないのかな…?』とか『なんとか続けられないかな』という思いも沸き上がりました。まだ未練たらたらです(笑)。これでリハビリを終えるつもりもないですし、それでまたバリバリになったらカムバックするかもしれません。その時にはまた会見を開くので、皆さんまた来てくれますか?(笑)」

Q:ホーム最終戦のピッチに立った際、ピッチから降りた際の心境はどうだったか。
「久しぶりだったので、非常に気持ちが高ぶりました。サポーターの皆さんの熱く、温かい声援に力をいただきました。ここまでなかなか直接的に力になれず、自分自身としても不甲斐ないですし、悔しい思いもしてきましたが、そんな僕に熱い声援を送っていただき、本当にありがたい気持ちで一杯でした。出場時間はわずかですが、そのなかで自分の力を出し切ろうと思いましたが、チームの力になり切れず、自分のなかでもの足りなさも感じましたが、そういう場に立たせてくれた監督、コーチ、チームメイトのみんなには感謝しています。ただ、力を出し切れなかった自分に未熟さを感じましたし、もっと強くなりたい、もっとうまくなりたいということも感じました。だから翌週も試合に向けてアピールをしましたし。ただ、試合に立てたということは、昨年末の状態を考えると信じられないことでした。いろんな人に力を頂いたということも強く感じました」

Q:そうしたなかで引退を決意したきっかけは。
「走れるようになりましたし、全体練習にも加わりました。でも、自分のなかでイメージしている『こうでなければいけない』というレベルのプレーに自分の体が反応してくれない。その原因は痛みでしたから、それを引きずりながらでは勝負にならない。そのステージに立てないということを感じたので、こういう決断になりました。ただ、ホーム最終戦は万全の状態でした」

Q:サッカー選手にとって、サッカーができないというのが一番つらいはず。でも、中山選手はどんなときも前向きでした。それを維持できた要因は。
「前向きな発言をするしかないです。それ以外の発言をする必要がないと思っていますし。いい状態にしたい、サッカーを楽しくやりたい。その思いだけが僕を動かしてくれたと思います。絶対にピッチに戻るんだという思いがありましたし、サッカーを愛するがゆえにそういう怪我も負ってしまったのかもしれませんが、サッカーを愛したことに後悔はしていません」

Q:現役時はやはり365日、ずっとサッカーのことを考えていたのか。
「今シーズンについて言えばそうでしたね。ピッチに立つためにどうしていくか、どうしなければいけないのかということをずっと考えながら行動してきた1年でした」

Q:札幌というクラブについての思い。
「磐田を離れ、ここに呼んでもらいました。直接的な戦力にはなかなかなれていませんでしたが、いろんなところで『力になってくれている』という言葉をかけてもらいました。非常に感謝していますし、不甲斐なさも同時に感じていました。ただ、このチームに来て、なかなか活躍できませんでしたし、加入会見で『もがきあがき、情けない姿を晒すのかもしれない』ということを言い、実際にそうなってしまいましたが、それも僕の精一杯の姿だと受けとめていますし、そういう場を与えてくれた札幌には感謝しています。そして、それを熱くサポートしてくれたファン、サポーターにも強く感謝しています」

Q:サッカーをやってきて、楽しかったこと、嬉しかったことは。
「楽しかった思い出は、ミニゲームとか、そういうことをやってるときですかね(笑)。やっぱり戦術練習や公式戦になると勝負がかかってきますから、楽しみたいとは思いながらも、自分のミスなどへの苛立ちのほうが多かったですね。サッカーをやっていて辛かったことを挙げるならば、サッカーができないことですね。ボールを蹴られないということに対して愕然とした時期もありましたし。でも、それでもまたみんなと一緒にサッカーができたりした喜びは大きくなりましたし、サッカー、愛してます」

Q:いままでで一番印象に残っているシーンは。
「一番印象に残っているシーンですか? えーと…、先日の最終戦前日のミニゲームで榊(翔太)が決めたシュートですね(笑)。相手が『打ってこないだろうな』と思ったところで狙ってくるあの榊のカン。欲しいですね(笑)。まあ、いろんな思い出が多いので近いところから選んでしまいましたが、どんなゴールもひとつひとつが僕の財産ですし、そこからひとつを選ぶのは難しいですね。ただ、自分を大きく変えてくれたのはダイナスティカップで韓国と戦ったときの得点ですね。それが自分に自信を与えてくれました」

Q:現役を続けてきたなかで感じる日本のサッカー環境の変化については。
「環境が整備されて、チーム数がこんなに多くなるとは思いもよらなかったことです。そして海外に行くのが当たり前という流れができたのも、サッカー界が大きく成長したからだと思います。そういうことを考えると、自分自身がもっと遅く生まれていれば、なども思いますが、この時に生まれたからこそこうやって頑張ってこれたとも思っています。今後どう関わるかは、まだわかりませんが、日本のなかでサッカーが文化になって欲しいですし、もっともっと愛してもらえるように関わっていきたいと思います」

Q:1歳年上には三浦知良選手が現役選手としています。
「あの人の影響力は本当に大きいものなんだと感じ続けていくだろうと思っています。フットサルに挑戦する姿も拝見しました。ただ単に自分がやりたいから、というだけではないと思います。フットサルを含めフットボールを盛り上げようという使命が、カズさんをそういう行動に移したのだと思います。そういう姿を見て、僕も強い刺激を受けましたし、憧れというか羨ましさも感じました。そこに一歩でも近づきたいという気持ちも持てました。こういう形になりまして、カズさんにも一報を入れましたけれども、『また心変わりしてプレーするというときには、電話しろ』と言われました。そしてこのことを『会見で言え』とも言われましたので、この場で発表させていただきました(笑)」

Q:夫人には、この引退をどのように伝えたか。
「退くということの前に、『来年もやろうかな』ということを話したら、『まだやるの?』と言われました(笑)。当然の反応だと思いましたし、僕に気を使わせないための発言だったと思います。その後は『好きなようにしていいよ』と言ってくれました。大きな感謝をしています。ここまで好き勝手やってきましたが、それをサポートしてくれて、ありがたく感じています。いろんな苦労もあったと思いますが、いい思い出として受け取ってくれてるみたいなので、本当にありがたいです。もっと元気な姿を見せたかったのですが、そういう意味では、まだまだ僕は甘いのかなと思います。今後、いろんなことがあると思いますが、その中で家族に笑顔を届けられたらと思います」

Q:これからの札幌の選手に期待していること。
「札幌の若い選手全員に期待しています。持っている才能は素晴らしいですし、それを生かせるか、伸ばせるかは本人次第ですから。そういう強い気持ちを持って、成長していって欲しいと思います」

Q:中山選手にとって、北海道という土地は。
「えーと、北海道、でっかいどう。つまんないですね(笑)。いろんな面でサポートしてもらったと思います。すごく温かみを感じました。よく行く喫茶店や定食屋さんでも温かく接していただき、過ごしやすくしてもらえました。札幌の熱いサポーターをもっともっと熱くしたかったです。それがすごく心残りです」

Q:日本の若いストライカーに期待すること。
「若くうまい選手が多いですから、もっともっと強くなって欲しいと思います。現状に満足している選手はいないと思いますが、向上心を全面に出して日本を盛り上げていって欲しいと思います。ただ、そういう若い選手が活躍しているのを見るとジェラシーを感じています(笑)。そのジェラシーが僕の力になっていたと思いますし、まだジェラシーを感じています。そう考えると、まだ終わりではないのかもしれません(笑)。ということで、この会見が終わり次第、また次の会見を開ければと思っています」

Q:自身が日本サッカーに残したことは。
「それはわかりません。僕が自分自身でやれることを、やって引っ張ってきたつもりです。そこから何かを感じ取ってくれる人がいたならば、それはありがたいことだと思っています。そして、それを感じて取ってくれた人からも僕は力をもらったと思っていますし、感謝したいと思います」

以上
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