前節大勝の湘南は2連勝をかけて横浜FCと激突。連勝を狙う王者・横浜FMは浦和をホームで迎え撃つ【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第2節】

　明治安田生命Ｊ１リーグは、今週末に第2節の9試合が行われる。

　前節大勝の湘南は、ホームで横浜FCと対戦。鳥栖相手にゴールラッシュを演じた勢いを今節にも持ち込めるか。ハットトリックを達成した大橋 祐紀のパフォーマンスに注目だ。対する横浜FCは名古屋に敗れ、Ｊ１復帰戦を白星で飾れなかった。それでも押し込む時間は長かっただけに求められるのは決定力。エースの小川 航基にかかる期待は大きい。

　昨季王者の横浜FMは、ホームに浦和を迎える。開幕節では川崎Ｆとの大一番をモノにし、今季もその強さは健在だ。西村 拓真、エウベルら好調を維持する攻撃陣が今節も重要な役割を担うだろう。一方の浦和はFC東京に敗れ、黒星スタートとなった。マチェイ スコルジャ新監督を迎えたなか、新たなスタイルの構築には時間が必要か。隙を見せた後半の戦い方がカギを握りそうだ。

　鹿島vs川崎Ｆも今節の注目カードとなる。鹿島は前節、京都に快勝を収め、好スタートを切っている。いきなりゴールを決めた新加入の知念 慶が古巣相手にも結果を残せるか。横浜FMに敗れた川崎Ｆは最終ラインに怪我人が続出し、頼みのジェジエウも出場停止となる。苦しい台所事情のなか、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。

　開幕戦で浦和を下したFC東京は、柏の本拠地に乗り込む。U-20日本代表の活動のため、今節より松木 玖生が不在となるものの、選手層は厚いだけに大きなダメージとはならないだろう。途中出場から結果を出した渡邊 凌磨に注目だ。柏は前節、終了間際のゴールで追いつき、Ｇ大阪と引き分けている。勝利を手にできなかったとはいえ、片山 瑛一ら新戦力が躍動。若きエース、細谷 真大の決定力にも期待がかかる。

その柏と引き分けたＧ大阪は、ホームに鳥栖を迎える。ダニエル ポヤトス監督が就任した今季はポゼッションスタイルに舵を切っている。開幕戦ではインサイドハーフに入った宇佐美 貴史を中心に、ボール支配率の高いサッカーを展開。終了間際に追いつかれたものの、昨季とは異なる姿を示している。鳥栖は前節、湘南に完敗を喫した。カウンターから失点を重ねただけに、攻撃時のリスクマネジメントが大きなテーマとなりそうだ。

名古屋はホームで京都と対戦。前節は新加入のキャスパー ユンカーのゴールで、横浜FCを撃破。堅い守備は今季も健在で、今節もしたたかな試合運びを見せるはずだ。一方の京都は鹿島に0-2で敗れている。開始早々の失点でリズムを失っただけに、試合の入りがポイントとなりそうだ。

福岡はホームにＣ大阪を迎える。前節は神戸に敗れ、黒星スタートとなった。3バックの安定感は備わるだけに、課題は得点力。新加入の紺野 和也に期待がかかる。Ｃ大阪は新潟と引き分けに終わった。一度は逆転しながらも終盤に追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなる。復帰した香川 真司に初ゴールは生まれるか。

広島はホームで新潟と対戦。前節は押し込みながらも決めきれず、札幌と0-0で引き分けている。ナッシム ベン カリファとピエロス ソティリウの両ストライカーにかかる期待は大きい。対する新潟はＣ大阪と引き分けたものの、Ｊ２を制した攻撃スタイルはＪ１でも通用することを証明した。価値ある同点弾を決めた千葉 和彦が古巣相手にも結果を残せるか。

札幌はホームに神戸を迎える。前節は苦しみながらも広島と引き分け、勝点1を手にした。菅野 孝憲を中心とした守備陣が奮闘しただけに、課題は攻撃面。新加入の小林 祐希が昨季まで在籍した古巣相手に意地を見せられるか。神戸は前節福岡を下し、上々のスタートを切っている。途中出場から試合を決めた新加入のジェアン パトリッキの起用法がカギを握りそうだ。

■各試合の見どころをチェック
湘南vs横浜FC
横浜FMvs浦和
札幌vs神戸
Ｇ大阪vs鳥栖
福岡vsＣ大阪
鹿島vs川崎Ｆ
名古屋vs京都
広島vs新潟
柏vsFC東京