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コラム

川端 暁彦の千態万状Jリーグ

2016/12/22 17:07

「Jリーグ最優秀」の称号にふさわしかった中村 憲剛 「ベストサイドバック賞」は吉田 豊?(#50)

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12月20日に恒例のJリーグアウォーズが開催され、川崎フロンターレのMF中村 憲剛がMVPに選ばれることとなった。今年36歳になった重鎮だが、落ちることのない向上心を持って戦い、今季も素晴らしいプレーを見せてきただけに、「Jリーグ最優秀」の称号にふさわしいだろう。

JリーグのベストイレブンとMVPの選考方法はJ1クラブの監督と同リーグに17試合以上出場していた選手による相互投票という形式を採用している。ベストイレブンはこの得票数の多い選手から基本的には順番に選ばれるのだが、それだとポジションが偏ってしまうことも多いので、そのバランスも取りながらの選出となる。この得票数が最も多い選手が基本的にはMVPとなる。MVPの選出に関しては過去に例外もあるのだが、今回は中村が148票と断然トップ。2位の浦和レッズ・西川 周作は132票、3位の柏木 陽介は128票なので、議論の余地はなかったのではないかと思う。

クラブワールドカップでの活躍が記憶に新しい鹿島の昌子。1stステージわずか10失点と堅守に貢献した
クラブワールドカップでの活躍が記憶に新しい鹿島の昌子。1stステージわずか10失点と堅守に貢献した

Jリーグチャンピオンの鹿島アントラーズの選手がベストイレブンにDF昌子 源のみになっていることについて批判もあるようだが、投票はレギュラーシーズン終了直後に行われており、もとよりチャンピオンシップの結果は加味されていないので、これはもうやむを得ない。また鹿島は明治安田生命J1リーグ 1stステージの王者なのだが、過去の投票を見ていても、どうしてもシーズン後半戦のインパクトが選考に大きな影響を及ぼすため、2ndステージで低迷し、終盤戦も振るわなかった鹿島の選手たちの印象が悪くなっていたことも影響したことだろう。

レギュラーシーズン終了時点からオフに入ってしまうチームが出る可能性もあり、表彰選手が見えないことにはアウォーズに向けてスケジュールの調整も難しくなるので、アウォーズの日程と合わせてチャンピオンシップ前の投票になってしまっていたことも、これまた仕方ない面がある(「チャンピオンシップのMVP」については鹿島FW金崎 夢生が試合直後に受賞しているので制度上の整合性は取れているとも言えるが、逆にそのことで余計にややこしくなってしまったかもしれない)。

個人的にベストイレブンに不満があるとすれば、サイドバックやウイングバックの選手がなかなか選ばれないことだ。近年の結果を観ても“片翼”になることがよくあり(2012年、14年、15年など)、3バックになりながらウイングバックが選ばれない(MFがボランチやトップ下の選手)というパターン(2010年、11年、13年など)もまた多い。今回は4人のDFがいずれもセンターバックだった。ちなみに“両翼”が選ばれたのは後にも先にも四半世紀に迫る歴史で何と1回だけ。2009年の内田 篤人と長友 佑都の二人が入ったときだけだった(1995年に相馬 直樹と鈴木 正治のサイドバック2名が選ばれたケースはあるのだが、この二人だと“W左翼”である)。

全試合先発出場した鳥栖の吉田は攻守にわたり存在感をみせた
全試合先発出場した鳥栖の吉田は攻守にわたり存在感をみせた

ストライカーやセンターバック、ボランチが選ばれない年はないのだが、サイドバックがしばしば省かれてしまうのはどうしたものだろうか。投票の結果なので仕方ないが、現代サッカーで非常に重視されるポジションのはずなので、来年投票されるJリーガーの皆さんはぜひ、サイドバックへの前向きな投票を検討してほしいなと思う。

ちなみに、投票結果から勝手に「ベストサイドバック賞」を選ぶと、サガン鳥栖の猛進系DF吉田 豊ということになる。昌子とは3票差なので、なかなか惜しかった。来季はより一層の飛躍を遂げて、ベストイレブン入りを狙ってほしい。

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