07アカデミー

『Jリーグの人材育成』~世界でもっとも人が育つリーグ~

Jリーグは、2030フットボールビジョンの達成のために、日本の中に世界水準のサッカー環境をつくろうとしています。そして特に21歳以下の選手たちが世界水準になることを願い、Project DNA(プロジェクトディーエヌエー)を立ち上げました。日本サッカーのこれまでの取り組みや日本人らしさあるいは日本の文化を守りつつ、6つのプロジェクトにより「世界でもっとも人が育つリーグ」をめざしています。

※日本国内の事象について述べる場合は「サッカー」や「日本サッカー」とし、国内にとどまらず海外でも使われている用語、海外の事象や海外との関係で生じる事象について述べる場合は「フットボール」としています。

2030フットボールビジョン

2019年、Jリーグは「Jリーグビジョン2030」を発表しました。Jリーグビジョン2030を5つに分けたうちの1つが、2030フットボールビジョンです。Jリーグが2030年までにフットボールでめざす姿をあらわしています。「JFAの目標(JFAの理念・ビジョン・バリュー)」と「Jリーグの理念」を達成するために、この2030フットボールビジョンをつくりました。Jリーグは「JFAの約束2050」につながる「JFAの目標2030」の達成にも大きく貢献したいと考えています。

2030フットボールビジョン~世界でもっとも人が育つリーグ

  1. 世界的な競技水準になっている
  2. 全クラブが地域に根差した個性的なクラブフィロソフィーをもっている
  3. 日本型のフットボール人材育成システムで、世界最高水準の選手・指導者・スタッフを輩出している
  4. 世界各国を代表する選手・指導者・レフェリーが活躍している
  5. 1試合も欠くことなく安全・安心・確実にフェアな試合を提供している
  6. 年齢・性別・障がい・人種などに関わりなく、だれもが、いつでも、どこでもスポーツを楽しんでいる

Project DNA

Project DNA(プロジェクトディーエヌエー)とは、2030年までに世界トップクラスの選手を育てられるリーダーと、世界をリードするアカデミーをつくるJリーグのプロジェクトです。Jリーグは、2030フットボールビジョンを達成するための道のりをJリーグの各クラブとともに進んでいくことを約束しています。

DNAとは遺伝子のことですが、JリーグはDNAを、Developing Natural Abilities、すでに持っているチカラやできることをつなぎ合わせて成長させようという意味で使っています。これまでの日本サッカーの歴史や日本人らしさ、クラブや日本の文化を守りながら、アカデミーの選手やコーチあるいはスタッフが自分の得意なことをさらに伸ばし、まだ見つけられていない未来の長所を見つけ、日本やそのクラブにしかないやり方で成長させようという意味です。

Project DNAには6つのプロジェクトがあります。アカデミービジョン&ストラテジー、アカデミー人材育成、アカデミーサポート、アカデミー評価、アカデミーゲーム、アカデミー教育の6つのプロジェクトです。この6プロジェクトにより、Jリーグは2030フットボールビジョンを達成したいと考えています。

図1:2030フットボールビジョン達成に向けたProject DNAの重要成功要因

図2:Project DNAを構成する6プロジェクトの概要

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