J1&J2クラブの戦力を徹底分析
群馬ザスパクサツ群馬
「ほっとけない」×「無我夢中」。松下を軸に群馬魂炸裂今季のみどころ
今季のスローガンは「無我夢中」。
服部浩紀監督は「戦術を語るよりも、まずは闘う姿勢を見せたい。言葉ではなくグラウンドでのプレーでそれを表現しなければならない」と選手に発破をかける。
昨季はキャンプを実施しなかったが、今季は1月下旬に静岡、2月中旬に熊本でキャンプを行い、フィジカル強化から実戦テストへと段階的にチーム作りを進めてきた。
メンバーは大幅に入れ替わっている。登録28選手中13人が新加入で、そのうち4人が新卒。またタンケ、オリベイラ、アクレイソンの新外国籍選手を獲得、カイケを含めたブラジルカルテットを編成しJ2へ殴り込みをかける。背番号10を託された大型ストライカー・タンケは「目標は20ゴール。多くのゴールを決めてチームをJ1へ導いてみせる」と自信をのぞかせる。
チームをけん引する責務を担うのは、昨季の主力・小林竜樹、黄誠秀、小柳達司、久富良輔、富居大樹だ。過去2年間、群馬は結果が残せずに苦しんだが、多くの実戦経験を積むことで成長を遂げた彼らが躍進のカギを握る。
そして今季の群馬を語る上で欠かせないプレーヤーとなっているのが、横浜FCから3年ぶりに群馬へ復帰したキャプテン松下裕樹だ。新加入会見で「ほっとけない」という魂の叫びを発した松下は「キャプテンになってもならなくても、チームを背負う気持ちで群馬へ戻ってきた。厳しい道かもしれないが、チーム一丸となって向かっていく」と悲壮な覚悟でピッチに立つ。
昨季の得点源だった選手がごっそりと抜けて、下馬評は決して高くない。だが、今季の群馬にはそれを覆してJ1昇格へと突き進むチカラが秘められている。
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Reported by 伊藤寿学




