横浜FMはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)中断前にグループステージ2試合を消化しており、Kリーグ1覇者の全北現代、Aリーグ王者のシドニーFCに対して2連勝。そして25日の再開初戦ではプレーオフから勝ち上がってきた上海上港と対戦する。その上海上港もグループステージ2連勝中で、この上位対決に勝利すれば、ノックアウトステージ進出に大きく前進する重要な一戦となる。今後もタイトな日程が続くだけに、余裕を持ちながら試合をこなすためにも一戦必勝で臨みたい。
まずは横浜FMの今季の歩みを簡単に振り返る。2月の明治安田J1開幕前に開催されたACLでは2連勝し、順調なスタートを切ったものの、新型コロナウイルス拡大に伴いリーグ開幕直後に中断。7月のリーグ再開以降はACLの二度にわたる日程変更の影響をもろに受け、8月中旬からは22連戦をこなすなど、わずか約4カ月半で公式戦35試合を戦ってきた。今月18日にはリーグ戦33試合目となるJ1第30節・川崎F戦でACL前の国内ラストゲームを終え、21日にカタール入りして現地で調整を続けている。
チーム状況はというと、連戦中はケガ人が続出した時期もあったが、現在は大きなケガを抱えている選手はおらず、万全の態勢でACL再開を迎えられる見通しだ。またモチベーションも非常に高い。「マリノスはまだACLの予選リーグを突破したことがない。まずはその歴史を変え、その先にあるアジアチャンピオンも欲している」と主将・喜田 拓也が語った言葉がチームの総意だろう。
さらに過酷を極めた22連戦の経験が中2日で試合が続くACLで早速生きそうだ。天野 純は言う。「今季を通してさまざまなシステムを使って試合をしてきた。ACLでも連戦が続くし、特に上海上港とは2試合連続で当たる。監督がすべて決めることだが、相手に分析されないようにやれるかという部分の上積みはある」。非常に短い試合間隔なだけに、どれだけ“引き出し”を持っているかも勝負を分ける一要素となりそうだ。
対する上海上港は一足早くACLを再開させている。初戦となった19日のシドニーFC戦を2-1で快勝。中2日で迎えた22日の全北現代戦では、シドニーFC戦で2得点をマークしたリー ションロンをはじめ、フッキ、オスカルの元ブラジル代表コンビをベンチに温存してスタートしたものの、終盤に途中出場のフッキがPKで値千金の決勝点を奪い、2連勝を飾った。
直近2試合ではターンオーバーを敷いた一方で、主力のリカルド ロペスらが連続で先発しており、今節はフッキの先発復帰やオスカルが初先発する可能性が高そうだ。
横浜FMとしては長距離移動こそ挟んだものの、中6日のアドバンテージを生かしたいところ。直近の川崎F戦では退場者を出して数的不利になるまで好パフォーマンスを見せていただけに、今節の先発もその川崎F戦でスタートのピッチに立った11人が軸となりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]