ユナイテッドシティは2017年から4年連続でリーグ制覇を達成しているフィリピンの強豪であり、代表選手も多く在籍している。韓国国籍、豪州国籍の選手をはじめ、ドイツ系、スペイン系など海外の血が入った選手も多く、多士済々といったところ。今回のACLでは、初戦で若手中心の北京FCを押し込みながらも1-1で引き分けに終わってつまずくと、第2節の大邱戦では0-7と大敗。23分に先制を許し、そこから0-1で推移させていたが、前半終了間際に2失点。後半も失点を続けた。基本システムは[3-4-2-1]で、GKからパスをつないで攻撃を組み立てる。ただ、大邱戦では低い位置でボールを奪われて失点するなど、デメリットが見られる部分もある。グループステージ突破に向けてはここが正念場で、勝ちにくるだろう。
4チームで争うグループステージは、ここが折り返し地点。すべての相手と対戦し終わるタイミングだ。川崎Fは今節のあと、再びユナイテッドシティと相まみえる。そして、その翌節には大邱との大一番を迎える。ライバルの大邱戦に臨む上でも、ここからの2試合を連勝で終えたい。
前節・北京FC戦(7○0)で小林 悠が負傷し、鬼木 達監督は「すぐに復帰できるかということに関しては難しいかもしれない」とコメントしている。前線の中心選手を欠くことになりそうだが、その北京FC戦で2ゴールを挙げた知念 慶と、第1節・大邱戦で2得点をマークしたレアンドロ ダミアンがいる。前節はレアンドロ ダミアンと三笘 薫、家長 昭博という3トップを休ませていたため、この試合でも大量得点を狙いたい。相手のビルドアップを激しいプレッシャーで制御して、ショートカウンターにつなげたい。
2試合連続で先発しているのはチョン ソンリョン、谷口 彰悟、山根 視来、旗手 怜央、脇坂 泰斗といった選手たち。先を考えても、彼らは温存したいところ。タフな山根と旗手とはいえ、中2日で6試合をこなすこの日程は厳しい。北京FC戦で1アシストを記録したイサカ ゼイン、チャンスを作り出していた神谷 凱士の両SBには期待したいところ。鬼木監督は、今節に向けてこうした発言をしている。
「自分たちは相手のことも考えますが、まずアジアで自分たちのサッカーを披露していきたいという思いがあります。そのモチベーションがすごく高いです。対相手というよりも、自分たちのサッカーで、アジアを沸かせられるようなプレーをしたいと思っていますので、モチベーションが下がるということはないです。チームにすごく期待をしています」 “上昇志向のフロンターレ、ここにあり”。そんな試合になるか。キックオフは日本時間で2日の23時(現地時間21時)だ。
[ 文:田中 直希 ]