AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦の舞台は、浦和のホーム・埼玉スタジアム2002。サウジアラビアのアルヒラルを迎える“最終決戦”は、5月6日(土)18時にキックオフの号砲が鳴る。
浦和はリヤドでのアウェイゲームを1-1で引き分け、第2戦での優勝決定へ希望をつないだ。90分で勝てば無条件で優勝となり、スコアレスドローでもアウェイゴールの差でアジア制覇が決まる。優位な状況で第2戦を迎えられたと言っても良さそうだ。
第1戦は開始早々に失点を喫したが、次第に互角の展開に持ち込み、後半の立ち上がりに興梠 慎三がポストのはね返りを決めて同点に追いつく。そのまま1-1で試合終了のホイッスルを聞いた。
第1戦はまだ相手との力関係を測りかねている状況だったため、やや受け身に回る立ち上がりに。ただ、試合全体を通して見れば、浦和は守備ブロックを構築しながら、相手の攻撃を外回しの状況に追い込み、奪ったボールを効果的なカウンターにつなげる時間帯も作れていた。
もっとも、ホームでの第2戦は、浦和サポーターの大声援をバックに戦えるため、必要以上に守備に重心を置く必要もないだろう。少なくとも1点でも奪わなければACL優勝がかなわないアルヒラルは、前からボールを奪う姿勢を強めてくるはず。アルヒラルがハイプレスを志向すれば、相手を食いつかせながら、空けたスペースを効果的に突いていくアプローチが効果的。むしろゴールが必要なアルヒラルの出方を逆手に取るには、リカルド ロドリゲス前監督が浦和に植えつけたものの1つである“擬似カウンター”が生きる局面と言っていい。第2戦は主体的にボールを動かす浦和が見られるかもしれない。
なお、アレクサンダー ショルツ、マリウス ホイブラーテンに次ぐ残り1つの外国籍枠における人選は、第1戦に続く焦点の1つ。アウェイゲームはホセ カンテを選択したが、ホセ カンテの最前線からのプレスはそれほど効果的とは言えず、なかなかボールが収まらなかったことを踏まえると、マチェイ スコルジャ監督が人選を変えてくる可能性も否定できない。指揮官の最終的な選択に注目だ。
真っ赤に染まる埼玉スタジアム2002に三たび、アジア制覇の歓喜を――。試合2日前のオンライン囲み取材に臨んだ大久保 智明は言った。
「埼スタへ観に行っていた2019年のACL決勝は悔しい思いをしましたし、完封負けを喫したリベンジをしたい。また、僕個人のサッカー人生にとっても、ACLの優勝メンバーの1人になりたいし、準優勝だと何も残らないので、歴史に名前を残したい」 アルヒラルの前に涙を呑んだ2019年の準優勝から4年。同じ相手に雪辱を期す浦和の選手たちのボルテージは、最高潮に達している。
[ 文:郡司 聡 ]
