相手は中国の山東泰山。横浜FM、韓国の仁川、フィリピンのカヤFCと同居したグループGで4勝2敗。1位となった横浜FMと同勝点の2位でノックアウトステージに進出したチームだ。横浜FMには2敗を喫したものの、昨年10月に行われたホームでのグループG第2節では4万人を超える大観衆が集い、相手に圧力を掛けた。横浜FMは、なんとか1点を守り切ったという試合だった。その一戦に出場していた元ベルギー代表のマルアン フェライニは現役を引退し、ブラジル国籍のモイゼスはチームを去ったものの、蔚山からバレリ カザイシュビリ、同じく韓国の浦項からゼカと、ACLでの経験も豊富なアタッカーを獲得。かつて富山や福岡でプレーした経験を持つガオ ジュンイーも新たに加入している。また、横浜FMがグループステージで2敗した仁川に対しては2勝を挙げているように、地力がある。川崎Fとしてみれば、相手のホームでの雰囲気も警戒すべき点だろう。
川崎Fは8日の夜、羽田空港近辺で宿泊し、9日朝に日本を出発。飛行機で4時間弱、さらにそこからバスで4時間以上かけて試合が行われる済南市まで移動した。『旧正月』の盛り上がりがある一方で、朝の気温は氷点下を記録するなど真冬の寒さだそうだ。日中は10℃近くまで上がるそうだが、夜の試合ということを考えると、極寒の中での一戦になることが予想される。
また、相手も同様だが、この試合が今年初の公式戦となる。1月の沖縄キャンプでJリーグチームとの練習試合を数試合実施し、調整を続けてコンディションを上げてきた川崎Fの選手たちだが、公式戦という意味での試合勘はどうか。
チームは通常のACLアウェイ遠征よりも1日早く現地入りしており、長い移動の疲労をとりながら調整を行っている。エリソン、ゼ ヒカルド、パトリッキ ヴェロン、三浦 颯太、ファンウェルメスケルケン際、山本 悠樹といった期待の新戦力のお披露目はあるか。
なお、川崎Fサポーターもアウェイの地に訪れる予定で、中国公安当局によるセキュリティー検査実施後、チャーターバスによる一斉入退場が実施されるという。心強い仲間たちがチームの背中を押すはずだ。
主力選手に移籍などがあった関係でメンバーの入れ替わりは多かった。その中でも、チームは始動してからの約1カ月で、この試合に向けて状態を仕上げようと注力してきた。新たに主将に就任した脇坂 泰斗を中心に良い結果をつかんで帰国し、17日のFUJIFILM SUPER CUP・神戸戦を経て、20日に等々力陸上競技場で行われるラウンド16第2戦に向かいたい。
[ 文:田中 直希 ]