現実的な可能性がどうであれあきらめていない甲府は、“最初の1点をできるだけ早い時間に取る”ことが大事になる。ファビアン ゴンザレスは「蔚山との試合は難しくなると思っていたが、第1戦はそのとおりになってしまった。失点しないように共通認識を持って戦ったが、最初の失点で相手が自信を持ったと感じた。われわれはもっと集中して戦わないといけなかった。そこからゲームが難しくなってしまった。第2戦は集中力を切らさず、まずは勝利を意識して早い時間に1点を決めたい。チャンスがあれば私が3点取る気持ちでいます。まず1点を取って、そこから2点を決めて流れを変えたい。前半に1点決めることが大事になると思います」と話す。
篠田監督は「第1戦の反省点は、相手のカウンターのスピードをダウンさせることができなかった。スピードに乗った状態でフィニッシュまで行かれた。テクニックもあったが、もう少し遅らせることができたら良かった」と話す。第1戦からは移動日を含めて中5日で、実質的な練習ができたのは18日のみ。紅白戦形式の練習で篠田監督は攻撃の話よりも守備への指示が多く、良い守備からの攻撃を意識している様子。攻撃については「ランニングが必要。第1戦は足元で受けて相手の圧力を感じることが多かった。スペースにランニングをして、スペースを空けることが必要になる。相手の背後を狙いにいく姿勢も必要」と話す。
フィニッシュのところはファビアン ゴンザレス、アダイウトンに対する信頼が厚いだろうし、第1戦で途中出場から良いパフォーマンスを見せたピーター ウタカに対する期待も大きくなる。
ピーター ウタカは「難しいゲームになることは分かっているし、われわれはサポーター・ファンの皆さんの後押しが必要。皆さんのサポートがエネルギーになる。(最低でも3点が必要な)われわれの“エクストラパワー”になるように力を貸してほしい」と話す。40歳になって最初の公式戦で2回の決定機に絡んだピーター ウタカは、甲府がミラクルを起こすために欠かせない選手となりそうだ。
また、第1戦では見せ場を作れなかったが実績十分のアダイウトンは、「第1戦は途中から守備的になってしまったが、第2戦は最初から勢いを持ってアグレッシブにやらないといけない」と気持ちの面を強調する。チームの中の人も外の人も、思いは1つ。みんなが逆転を信じて一丸となったときに何が起きるのか。第1戦は国際試合の経験が豊富な蔚山という大きなクラブに敗れたが、ヴァンフォーレ甲府とサポートする人々、Jリーグ、日本サッカーの底力を見せる試合にしたい。
[ 文:マツオ ジュン ]


