残っている、明治安田J1の4試合とAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)の4試合は、青山がサンフレッチェのエンブレムをつけたユニフォームを着て戦うという価値も付加され、一試合一試合の重要度はさらに高まっている。
23日に広島サッカースタジアムでシドニー(オーストラリア)と戦うACL2グループE第3節は、19日のJ1第34節・湘南戦でリーグ戦12試合ぶりに敗戦を喫したあとの試合という意味でも重要な試合になる。J1で首位に立っている中で、チームはどういうリアクションを見せていくことができるだろうか。
ここまでACL2の2試合は直近のリーグ戦からメンバーを全員入れ替えて臨み、いずれも勝利を収めている。前々節・カヤFC(フィリピン)戦はホームで3-0の快勝を飾り、前節・東方(香港)戦はアウェイで3-2と競り勝った。経験の浅い選手たちもアジアの舞台で有意義な経験を積めている。今節は、ここまで2連勝しているチーム同士の対戦。週末は公式戦がないだけに、ミヒャエル スキッベ監督がどうメンバーを構成していくのかは注目の集まるところだ。
湘南戦後に今後について問われた指揮官は、「リーグ戦のことよりもまずは次の試合、ACL2のシドニー戦に向けてやっていきたい。彼らのほうが得失点差で上にいるので、しっかり逆転していきたいと思っています」とコメントしているため、ホームで勝ちにいくスタンスを見せるはずだ。
国内のリーグ戦で五度の優勝を果たしているシドニーは、ACL2第1節・東方戦で5-0の勝利を挙げて新シーズンをスタートし、前節・カヤFC戦も4-1の大勝を収めた。そして、先週末に開幕したAリーグ・メンの試合もウェスタン・シドニーとのダービーマッチを2-1で制している。かつて福岡でプレーした経験もあるウフク タレイ監督(※当時の登録名はタレイ)が率いるチームは自信を持って広島に乗り込んでくるだろう。
今週末にリーグ戦を控えている中、広島への遠征にどこまで主要メンバーが帯同するかは分からないが、今夏に加入したドウグラス コスタは注目の選手の1人。欧州のメガクラブでプレーしてブラジル代表でも活躍したドリブラーは、ピッチに立てば広島SSを沸かせる技術を見せてくれるはずだ。
広島の外国籍選手たちにも注目したい。特に湘南戦で出場のなかったゴンサロ パシエンシアとマルコス ジュニオールには期待が高まる。非凡な能力を持つ彼らが試合で結果を残して状態を上げていくことは、残り少なくなったリーグ戦を戦っていく上でも重要な意味を持つ。
首位争いを大きく左右する一戦は、お互いに魅力的な攻撃陣がどんなパフォーマンスを見せてチームを勝利に導いていくのか。立ち上がりからゴール前の攻防が多い、目の離せない試合を繰り広げてくれるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]