8日のFUJIFILM SUPER CUPから中3日の間隔で、本拠地を離れて公式戦3連戦を戦ってきたチームは、大きくメンバーを入れ替えることはせずタフな戦いを見せている。町田戦の前半は相手のデュエルの強さやパワーに押されて今季初めて失点を喫したが、後半にしっかり立て直した。
チームの中心を担う川辺 駿は笑みを浮かべて試合を振り返る。
「0-2じゃなくて0-1で前半を終われたことが大きかったと思うし、監督は前半よりも後半はもうちょっと前に行ってほしい感じだった。チーム全体もそうですし、自分に求められているのもバランスとかじゃなくて“スーパーアグレッシブ”なので、やっぱりそれを体現しなきゃいけない。強度はすごく出せたんじゃないかなと思います」 ここまでの3試合でスタメン出場を続ける田中 聡は、逆転勝利を果たせたチームの力に「こういうところで勝てるチームなんだなって。みんなの力に本当にビックリというか、感謝しています」と目を丸くしつつ、充実感をのぞかせた。
「自分は練習より試合のほうが好きなので、(連戦は)すごくありがたいです。疲労があるからといってコンディションを落とすのではなく、どんどんチームと連係を深めながら自分もパフォーマンスをもっと上げていきたい。もっとやれると思っているので、良い準備をしていきたいです」 ボランチコンビをはじめ、ディフェンスラインも攻撃陣もみんながタフに戦っているが、さすがに今回は2日の準備期間しかないため、メンバーを大幅に変更して臨むことになるかもしれない。
1週間前にベトナムに乗り込んで戦ったACL2ラウンド16第1戦・ナムディン戦を3-0で勝利したアドバンテージもあるため、第2戦はこの優位性をしっかりと生かしながら試合を進めてベスト8進出を決めたい。ただ、ナムディンがまったく侮れない相手であることは第1戦を戦ってよく分かったことだ。
広島の地で行われる第2戦も外国籍選手が大半を占めるメンバー構成で臨んでくるはずで、アウェイでもフィジカル的な強さを前面に押し出しながらトップ下のヘンドリオの技術を生かしてゴールへ向かってくるだろう。広島としてはナムディンを勢いに乗せないことが肝要で、特に試合の立ち上がりは注意深く戦っていきたい。
ここまでシーズン開幕から広島が勝利を続けられている要因の1つは、菅 大輝や中村 草太ら途中出場の選手がチームを活気づけているから。この試合では彼らに続く選手が現れることも期待される。試合当日の19日は寒波によってかなり冷え込む厳しい観戦環境が予想されるが、本拠地で行われる今年最初の試合を、ファン・サポーターも含めてみんなで一丸となって戦い、次のラウンドへ進んでいきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]